Anti-spam

Dr.Web Anti-spam テクノロジーは、いくつかのグループに分けられる数千のルールから成っています。

ヒューリスティック解析 – メールの全てのパート(ヘッダ、メッセージ本文、添付ファイル)を経験的に解析する高度なインテリジェントテクノロジーです。

回避技術の検出 – この高度なアンチスパムテクノロジーによって、スパマーがアンチスパムフィルターをすり抜けるために使用する回避技術を検出することができます。

HTML署名解析 – HTMLコードを含むメッセージを、アンチスパムライブラリ内の既知のパターンリストと比較します。スパマーが使用する典型的な画像サイズに関するデータと合わせて用いられ、オンラインコンテンツにリンクしたHTMLコードを含むスパムメールからユーザーを保護します。

意味解析 – 特別な辞書を使用して、メッセージの単語と句(目に見えるもの、および隠されたもの)をスパムで使用されるものと比較します。

アンチスキャム – スキャムおよびファーミングメッセージには、いわゆる「ナイジェリア」詐欺、ローン詐欺、宝くじおよびカジノ詐欺、銀行やクレジット会社からの偽のメールが含まれます。Dr.Web Anti-spam の特別なモジュールがスキャムをフィルタリングします。

テクニカルスパム – バウンスはメールサーバーから送信される、配信に失敗したメッセージです。そのようなメッセージはメールワームによっても送信されるため、バウンスはスパム同様望まれないメッセージとなります。

Dr.Web Anti-spam の以下の設定を行うことができます。

オプション

説明

キリル言語のテキストを許可

このオプションはデフォルトで有効になっています。

SpIDer Mail がキリル言語のメールを自動的にスパムと見なさないようにするにはこのチェックボックスにチェックを入れます。このオプションが無効な場合、キリル文字を含んだメッセージはスパムと見なされる可能性が高くなります。

アジア言語のテキストを許可する

このオプションはデフォルトで有効になっています。

SpIDer Mail がアジア言語のメールを自動的にスパムと見なさないようにするにはこのチェックボックスにチェックを入れます。このオプションが無効な場合、アジア言語を含んだメッセージはスパムと見なされる可能性が高くなります。

スパムメッセージの件名にプレフィックスを追加

このオプションはデフォルトで有効になっており、SpIDer Mail は全てのスパムメールの件名欄に [SPAM] プレフィックスを加えます。

SpIDer Mail はスパムメッセージの件名に特別なプレフィックスを加えます。

プレフィックスを使用することで、ヘッダによるフィルタリングを行うことができないメールクライアント(例:Microsoft Outlook Express)内のスパムに対するフィルタリングルールを作成することが可能になります。

スパムフィルターによるメールの処理

SpIDer Mail は処理されたメッセージに以下のヘッダを加えます。

X-DrWeb-SpamState: <value><value> は、メッセージがスパムである(Yes)またはスパムではない(No)と SpIDer Mail によって判断されたことを示します。

X-DrWeb-SpamVersion: <version> - <version> は Dr.Web Anti-spam のバージョンです。

X-DrWeb-SpamReason: <spam rate> - <spam rate> には様々なスパム基準に基づいた評価の一覧が含まれています。

選択されている場合、これらのヘッダおよびプレフィックスを件名欄で使用し、メールクライアントでのメールフィルタリングを設定することができます。

Note

IMAP/NNTPプロトコルを使用している場合、メールを完全な形で即座にメールサーバーからダウンロード(事前のヘッダ検査無しで)するようメールクライアントを設定してください。スパムフィルターが正常に動作するために必要です。

スパムフィルターのパフォーマンス向上のために、スパム検出におけるエラーを報告することができます。

Note

スパムフィルターはMIME RFC 822準拠のメールメッセージを処理します。

スパム検出のエラーを報告する

1.メールを新規に作成し、スパムフィルターによって正常に処理されなかったメッセージを添付します。メール本文内のメッセージは解析されません。

2.メッセージをアンチウイルスネットワーク管理者 に送信してください。