Windows OS上でのDr.Web Serverの管理

Dr.Web Serverのインターフェースと管理

基本的にDr.Web Serverの管理は、そのインターフェースとして動作するDr.Web Security Control Centerを介して行います。

インストールウィザードによって、サーバーの調整と管理のための次のエレメントを含むDr.Web ServerフォルダがWindowsのプログラムメインメニュー内に作成されます。

サーバーコントロール フォルダには、以下のコマンドが含まれます。

詳細なロギング - サーバーの動作ログのログレベルを詳細レベルに設定します。

開始 - サーバーサービスを開始します。

停止 - サーバーサービスを停止します。

リポジトリのリロード - ディスクからサーバーリポジトリを再読み込みします。

テンプレートのリロード - 管理者通知テンプレートを再読み込みします。

再起動 - サーバーサービスを再起動します。

データベースを検証 - 組み込みデータベースの検証を開始します。

デフォルトのロギング - サーバーの動作ログのログレベルを初期状態に設定します。

詳細なロギングデフォルトのロギングコマンドの実行後は、変更を適用するためにサービスを再起動する必要があります。そのため、再起動コマンドを実行します。

ログの拡張設定は、Control Centerの ログタブ セクションにあります。

対応するコマンドの詳細については、付録ドキュメントのH3Dr.Web Server に記載されています。

Webインターフェース アイテムはDr.Web Security Control Centerを開き、そのコンピューターにインストールされているサーバーに接続します(http://localhost:9080)。

ドキュメント アイテムは管理者マニュアルをHTMLフォーマットで開きます。

Dr.Web Serverのフォルダの構造は以下のとおりです。

デフォルトのインストールフォルダ(インストール時に変更できます):C:\Program Files\DrWeb Server

bin - Dr.Web Serverの実行ファイル。

ds-modules - パックされていないスクリプトモジュール。

etc - アンチウイルスネットワークコンポーネントの主要な設定ファイル。

fonts - PDFドキュメント用のフォント。

var - 以下のサブフォルダが含まれます。

backup - DBおよびその他の重要なデータのバックアップ。

extensions - 特定のタスクを自動化するためのユーザーフックのスクリプト。

file-cache - ファイルキャッシュ。

installers-cache - Control Centerからの端末の作成時にAgentパーソナルインストールパッケージとグループインストールパッケージの保存に使用するキャッシュです。インストールパッケージの作成時に作成されます。

plugins - 一時プラグインオブジェクト。

objects - Control Centerオブジェクトキャッシュ。

reports - レポートの生成および保存のための一時フォルダ。必要に応じて作成されます。

repository - ウイルスデータベース、アンチウイルスパッケージファイル、アンチウイルスネットワークコンポーネントの実際の更新を保存するリポジトリフォルダ。これには、OSに応じて、そのバージョン用のサブフォルダを含む、プログラムコンポーネントソフトウェア用のサブフォルダが含まれます。フォルダは、起動したサーバーのユーザーによる書き込みが可能である必要があります(原則としてLocalSystem)。

sessions - Control Centerセッション。

tmp - 一時ファイル。

twin-cache - 旧バージョンのDr.Web Agentとの互換性のためのパックされていないウイルスベース。また、パックされていない他のリポジトリファイル(Agentインストーラなど)が含まれることがあります。

upload - Control Centerから指定された一時ファイルをダウンロードするためのフォルダ。大きなファイルをダウンロードする際に作成されます。

vfs - パックされたスクリプトモジュールと言語パッケージ。

webmin - Control Center要素。

websockets - ウェブソケットスクリプト。

バックアップフォルダ(アンインストール時に変更できます):<installation_drive>:\Drweb Backup

更新カタログ\var\repositoryの中身はサーバーのスケジュール設定に応じて、HTTP/HTTPSプロトコル経由で更新サーバーから自動的にダウンロードされます。または、アンチウイルスネットワーク管理者が手動でカタログに更新を置くこともできます。

主要な設定ファイル

ファイル

説明

デフォルトフォルダ

agent.key(名前は異なる場合があります)

Agentライセンスキー

etc

certificate.pem

SSL証明書

database.conf

デフォルトパラメータを持ったデータベース設定のテンプレート

download.conf

Agentインストールパッケージを作成するためのネットワーク設定

drwcsd.conf(名前は異なる場合があります)

Server設定ファイル

drwcsd.conf.distr

デフォルトパラメータで設定されたServer設定ファイルのテンプレート

drwcsd.pri

プライベート暗号化キー

enterprise.key(名前は異なる場合があります)

Serverライセンスキーファイル。このファイルは、以前のバージョンからのアップグレード時に指定された場合に保存されます。新しいバージョン12.0のインストールでは、このファイルはありません

frontdoor.conf

サーバーリモート診断ユーティリティの設定ファイル

http-alerter-certs.pem

プッシュ通知を送信する際にapple-notify.drweb.comホストを認証するための証明書

private-key.pem

RSAプライベートキー

yalocator.apikey

Yandex.Locator拡張機能のAPIキー

webmin.conf

Control Center設定ファイル

auth-ads.conf

Active Directoryを使用した管理者の外部認証用の設定ファイル

auth-ldap.conf

LDAPを使用した管理者の外部認証用設定ファイル

auth-ldap-rfc4515.conf

簡易スキーマを使うLDAPによる、管理者の外部認証用設定ファイル

auth-radius.conf

RADIUSを使用した管理者の外部認証用設定ファイル

database.sqlite

組み込みデータベース

var

drwcsd.pub

パブリック暗号化キー

webmin\install

Dr.Web Serverの起動と停止

デフォルトでは、Dr.Web Serverはインストール後、およびOSの再起動時に自動的に起動します。

また、以下のいずれかの方法でDr.Web Serverを起動、再起動、停止できます。

一般的な場合:

スタート → 全てのプログラム → Dr.Web Server メニューにある該当するコマンドを使用

Windows コントロールパネル にある管理ツール セクションのサービス経由で

Control Centerからの停止および再起動:

管理 セクション内で、再起動するには 、停止する場合は ボタンを使用

サーバーインストールフォルダのbinサブフォルダから実行するコンソールコマンドを使用(付録ドキュメントのH3. Dr.Web Serverを参照)。

drwcsd start - サーバーサービスの起動

drwcsd restart - サーバーサービスの再起動

drwcsd stop - サーバーサービスのシャットダウン

注意:サーバーが環境変数を読み込む必要がある場合は、サービスの再起動をサービスマネージャーツールまたはコンソールコマンド経由で実行する必要があります。