サーバー間接続を通じたライセンスの伝搬

複数のDr.Web Serverを持つアンチウイルスネットワークでは、一定の期間、任意の数のライセンスをDr.Web Server間で伝播できます。

Dr.Web Server間でライセンスを伝播するには、複数のDr.Web Server間の接続設定セクションに説明されているとおりにサーバー間接続の設定を行う必要があります。

次のタイプのサーバー間接続による伝播が可能です。

親Dr.Web Serverがライセンスを提供する。子Dr.Web Serverはライセンス伝播の接続設定に応じてライセンスを受け取る(ライセンスに関する設定の変更はできません)。

ピアDr.Web Server間でライセンスを伝播する。この場合、ライセンスを提供するDr.Web Serverは、隣接接続設定の ライセンス セクションの 送信 チェックボックスにチェックを入れ、ライセンスを受け取るDr.Web Serverでは、受信 のチェックボックスにチェックを入れる必要があります。

ライセンスを提供するDr.Web Serverを設定するには

1.隣接Dr.Web Serverにライセンスを提供するアンチウイルスネットワークDr.Web ServerのControl Centerを開きます。

2.Control Centerのメインメニューで 管理 を選択し、コントロールメニューライセンスマネージャー を選択します。

3.まだキーが追加されていない場合は、ライセンスマネージャー セクションに記載されているとおりにライセンスキーを追加します。キー内のライセンス数は、このDr.Web Serverおよびこのキーにライセンスを付与される全てのDr.Web Serverを使用する端末の合計数に対応する数である必要があります。

一般的に、持つことのできるライセンスキーの数は1つで、そのライセンスキーからのライセンスが全てのDr.Web Server間で伝播されます。

4.このキーから隣接Dr.Web Serverに提供できるライセンスの数を集計します。隣接Dr.Web Serverもライセンスの一部を他のDr.Web Serverに提供できることを考慮してください。この場合、親Dr.Web Serverのキーから、チェーンに沿ってさらに伝播する予定のライセンスの集計数分のライセンスを提供する必要があります。また、親Dr.Web Serverは、これらのライセンスの伝播期間が終了し、ライセンスが返却されるまで伝播されたライセンスを使用できないことも考慮してください。

5.ライセンスキーからの隣接Dr.Web Serverへのライセンス伝播を、ライセンスマネージャー セクションに説明されているとおりに設定します。

ライセンス失効日 のオプションで、ライセンス提供の失効日を指定します。提供期間はライセンス自体の有効期間以内に設定できます。指定した期間が終了すると、全てのライセンスは隣接Dr.Web Serverから呼び戻され、最初のライセンスキーの未使用ライセンスのリストに戻ります。必要な場合、ライセンスマネージャー セクションに説明されているように、この期間はいつでも編集できます。

6.必要に応じて、ライセンス伝播の設定を変更します。それには、Dr.Web Serverの設定 セクションを開きます。

7.ライセンス タブを開き、ライセンスを提供するDr.Web Serverの以下の設定について指定します。

提供されたライセンスの自動更新期限 - このDr.Web Server上のキーからライセンスが提供される期間です。この期間が終了すると、提供するライセンスは同じ期間自動的に更新されます。自動更新は、手順5のライセンスマネージャーで指定されたライセンスの伝播期間が終了する前に実行されます。
このメカニズムでは、子Dr.Web Serverがオフになり、提供するライセンスを返却できない場合、親Dr.Web Serverにライセンスを返却します。

ライセンス同期間隔 - Dr.Web Server間でライセンス提供に関する情報を同期する間隔です。ライセンス同期により、親Dr.Web Serverが提供したライセンスの数と、子Dr.Web Serverが受け取ったライセンスの数が等しくないことを検出できます。このメカニズムでは、ライセンス提供中の不具合やライセンスの偽造を検出できます。

レポートを作成する期間 - 使用するライセンスキーに関するレポートをDr.Web Serverが作成する期間です。ライセンスの使用状況に関するレポートが子Dr.Web Serverによって作成される場合、作成後にそのレポートがメインDr.Web Serverに送信されます。 作成されたレポートは、Dr.Web Serverが接続される度(再起動を含む)に、また、メインDr.Web Serverで提供されるライセンスの数が変更された際にも送信されます。 このオプションは親Dr.Web Serverで設定されますが、レポートを送信する際に子Dr.Web Serverによっても使用されます。

アクティブな端末を数える期間 - ライセンスの使用状況に関するレポートを作成するためにアクティブな端末数を数える期間です。値が0の場合は、そのアクティビティステータスに関係なくすべての端末をレポート内に含めます。このオプションは親Dr.Web Serverで設定されますが、レポートを送信する際に子Dr.Web Serverによっても使用されます。

8.変更を保存してDr.Web Serverを再起動します。

ライセンスを提供するDr.Web Serverを設定するには

1.隣接Dr.Web Serverからライセンスを受け取るアンチウイルスネットワークDr.Web ServerのControl Centerを開きます。

2.必要に応じて、ライセンス伝播の設定を変更します。それには、Dr.Web Serverの設定 セクションを開きます。

3.ライセンス タブで 受け取ったライセンスの仮更新期間 を指定します。これは、隣接Dr.Web Serverから受け取ったライセンスの自動更新期間が終了するまでの間隔です。このDr.Web Serverは、これらのライセンスの事前の自動更新を要求します。

このオプションの使用は、隣接Dr.Web Server設定の 接続オプション 設定で選択された接続タイプによって異なります(複数のDr.Web Server間の接続設定参照)。

定期的な接続タイプの場合:隣接設定で指定された再接続期間が、ライセンスを提供したDr.Web Serverで指定された 提供されたライセンスの自動更新期限 を超える場合、これらのライセンスの自動更新は、提供するライセンスの自動更新期間 が終了するよりも早く開始されます。

常時接続の場合:このオプションは使用されません。

4.変更を保存してDr.Web Serverを再起動します。