Dr.Web Serverログ

Dr.Web Serverはその動作に関するイベントのログを作成します。

Dr.Web Serverのログは、アンチウイルスネットワークの動作に異常があった場合のデバッグやトラブルシューティングに使用されます。

デフォルトではログファイルは drwcsd.log という名前で、以下の場所にあります。

UNIX系 OS:

Linux OSの場合:/var/opt/drwcs/log/drwcsd.log

FreeBSD OSの場合:/var/drwcs/log/drwcsd.log

Windows OS:Dr.Web Serverインストールフォルダの var サブフォルダ

ログファイルはプレーンテキストフォーマットです(付録ドキュメントの付録 K. ログファイルフォーマットセクション参照)。

Control Center経由でDr.Web Serverの動作に関するログを見るには

1.Control Centerのメインメニューで 管理 を選択します。

2.開いたウィンドウ内のコントロールメニューで Dr.Web Serverログ を選択します。

3.Dr.Web Serverログ一覧が表示されたウィンドウが開きます。ローテーションモードの設定に応じて、Dr.Web Serverログファイルの名前には <file_name>.<N>.log または <file_name>.<N>.log.gz のフォーマットが使用されます。<N> は1、2などの連続する数字です。ログファイル名が drwcsd だった場合、ログファイルのリストは次のようになります。

drwcsd.log - 現在のログファイル(現在ログが記録されているファイル)

drwcsd.1.log - 前回のログファイル

drwcsd.2.log ~ - 数字が大きいほど古い世代のログです。

4.ログファイルを管理するには、必要なファイル(1つまたは複数)の横にあるチェックボックスにチェックを入れます。全てのファイルを選択する場合は、表のヘッダーにあるチェックボックスにチェックを入れます。ツールバーで次のボタンが使用可能になります。

選択したログファイルをエクスポート - 選択したログファイルのローカルコピーを保存します。リモートコンピューターからログファイルの内容を確認する場合などに使用します。

選択したログファイルを削除 - 選択したログファイルを削除します(復元することはできません)。

Control CenterからDr.Web Serverのロギングモードを変更するには、ログ セクションを使用します。

Dr.Web Serverログの詳細レベルを管理する

Dr.Web Serverログは、指定された設定に応じて異なる詳細レベルで記録されます。特定のメッセージソースまたはすべてのソースに対してより詳細なロギングを有効にすることで、デバッグやトラブルシューティングに役立てることができます。また、DoctorWebテクニカルサポートに連絡する際にそのような詳細なログが必要になる場合もあります。このパラメータは次のいくつかの方法で設定することができます。

Control Centerの 管理 → Dr.Web Serverの設定 → ログ セクションから - この方法では、すべてのソースに対してログの詳細レベルを指定できます。

コマンドラインからDr.Web Serverを起動する際に -verbosity スイッチを使用して - この方法は、1つまたは複数の異なるソースに対してログの詳細レベルを指定できる、より柔軟性の高い方法です。 スイッチのフォーマットについては付録 ドキュメントの H3.8. スイッチについての説明 を参照してください。

logging.conf という名前の個別の設定ファイルから - この方法を行うには、Dr.Web Serverインストールフォルダ内の etc サブフォルダにこの名前のファイルを作成します。必要なすべてのメッセージソースとそれらに対して設定したい詳細レベルを次のフォーマットで追加します: <message_source>:<level>logging.conf 内でメッセージソースに対して指定された詳細レベルは、他の方法で同じソースに対して指定された詳細レベルよりも優先して適用されます。

logging.conf ファイルコンテンツの例:

Alert:all, Server:err, SqLite3:inf

カンマのほかに、通常のスペース、タブ、改行などの空白文字を区切り文字として使用することもできます。使用可能なメッセージソースのリストはDr.Web Serverログファイルで直接確認するか、Control Centerの 管理 → Lua コンソール セクションでコマンドdrwcs.log_subsystems() を実行することで確認することができます。 設定可能な詳細レベルは、付録 ドキュメントの 付録K. ログファイルフォーマット に記載されています。

この方法で設定された詳細レベルは、サブシステムに継承されます。たとえば、Socket/Client:infSocket:all を同時に指定した場合、Socket/Client はその親の命令に従い、情報メッセージだけでなくすべてのイベントに関する情報をログに記録します。

UNIX系OS上のDr.Web Serverの場合、local.conf という名前の設定ファイルで指定されているスイッチを使用できます。このファイルについては、以下を参照してください。

UNIXでのロギング設定

UNIX系OS上のDr.Web Serverでのロギングは個別の設定ファイルを使用して設定することができます。

Linux OSの場合:/var/opt/drwcs/etc/local.conf

FreeBSD OSの場合:/var/drwcs/etc/local.conf

local.confファイルのコンテンツ:

# Log level.

DRWCS_LEV=info

# Log rotation.

DRWCS_ROT=10z,10m

パラメータ値は、Dr.Web Serverを起動するコマンドラインスイッチの値に対応しています。

-verbosity=<detail_level> - Dr.Web Serverログの詳細レベルです。

-rotate=<N><f>,<M><u> - Dr.Web Serverログのローテーションモードです。

スイッチに関する詳細については、付録 ドキュメントの H3.8. スイッチについての説明 を参照してください。

Dr.Web Serverの動作中に local.conf ファイルを編集した場合は、新しいロギング設定を適用させるために、Dr.Web Serverを再起動させてください。再起動はOSで行う必要があります。

Dr.Web Serverの更新中や削除中には、local.conf ファイルのバックアップが作成されます。これにより、Dr.Web Serverのパッケージが更新される場合にログの詳細レベルを管理できます。