データベースの初期化
|
初期化を実行するには、データベースが存在しない、または空である必要があります。 |
drwcsd [<switches>] modexecdb database-init [<license_key> [<password>]] - データベースの初期化。
•<license_key> - Dr.Webのライセンスキーファイル agent.key へのパスです。ライセンスキーが指定されていない場合は、後でControl Centerから追加するか、サーバー間接続を介して隣接Dr.Web Serverから取得する必要があります。
•<password> - Dr.Web Server管理者のオリジナルパスワードです（admin としてログイン）。デフォルトのパスワードは root です。
|
コマンドの書き込み時に1つまたは複数のパラメータをスキップする必要がある場合は、スキップする各パラメータの代わりに特別な値 %nil を使用します。 続くパラメータがない場合、%nil は省略できます。 |
データベース初期化のパラメータの調整
組み込みデータベースが使用されている場合、外部ファイル経由で初期化パラメータを設定できます。以下のコマンドを使用します。
drwcsd.exe modexecdb database-init@<response-file>
<response-file> - database-init コマンドのパラメータと同じ順序で一行ずつ記述された初期化パラメータのファイルです。
ファイルフォーマット：
<full_license_key_filename> <administrator_password> |
|
レスポンスファイルをWindows OS上で使用する場合は、いずれの記号も管理者パスワードに使うことができます。 |
文字列内に %nil 値しかない場合、デフォルト値が使用されます（database-init の場合と同様）。
データベースのアップグレード
drwcsd modexecdb database-upgrade [pretend] [upgrade_ver_flag] - Dr.Web Serverを起動させて、内部スクリプトを使用してデータベースの構造を新しいバージョンにアップグレードします。
•pretend=false - デフォルト値です。データベースを更新します。true の場合は、データベースの更新ではなく、データベースが最新であるかどうかのチェックのみが実行されます。
•upgrade_ver_flag=true - 更新中、データベーススキーマの次のバージョンへの更新が成功するたびに、データベースバージョンとデータが記録されます。
データベースのエクスポート
a)drwcsd modexecdb database-export <file>[ignore_tables] - 指定したファイルにデータベースをエクスポートします。
•<file> - データベースのエクスポート先となるファイルへのパスです。
•ignore_tables - エクスポートしない端末の名前を含む文字列、または文字列を含んだテーブルを指定できます。
Windows OSの例：
"C:\Program Files\DrWeb Server\bin\drwcsd.exe" -home="C:\Program Files\DrWeb Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Server\var" -verbosity=trace -log="C:\Program Files\DrWeb Server\var\exportdb.log" modexecdb database-export "C:\Program Files\DrWeb Server\esbase.es" |
UNIX系OSでは、このアクションは drwcs:drwcs ユーザーの代わりにディレクトリ $DRWCS_VAR に対して実行されます（FreeBSD OS以外。FreeBSDでは、デフォルトで、スクリプトが実行されたディレクトリにファイルを保存します。パスが明示的に指定されている場合、ディレクトリはインストールの際に作成された <user>:<group> に対して記録する権限を持つ必要があります。デフォルトでは drwcs:drwcs です）。
b)drwcsd modexecdb database-export-xml <xml_file> [ignore_tables] - 指定されたXMLファイルにデータベースをエクスポートします。
•<xml-file> - データベースのエクスポート先となるXMLファイルへのパスです。
•ignore_tables - エクスポートしない端末の名前を含む文字列、または文字列を含んだテーブルを指定できます。
gz ファイル拡張子を指定した場合、エクスポート中にデータベースファイルは gzip アーカイブに圧縮されます。
いずれの拡張子も指定しなかった場合または gz 以外の拡張子を指定した場合、エクスポートされたファイルはアーカイブされません。
Windows OSの例：
•データベースを圧縮せずにXMLファイルにエクスポート：
"C:\Program Files\DrWeb Server\bin\drwcsd.exe" -home="C:\Program Files\DrWeb Server" -bin-root="C:\Program Files\DrWeb Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Server\var" -verbosity=trace -rotate=10,10m -log="C:\Program Files\DrWeb Server\var\exportxmldb.log" modexecdb database-export-xml database.db |
•データベースをアーカイブに圧縮してXMLファイルにエクスポート：
"C:\Program Files\DrWeb Server\bin\drwcsd.exe" -home="C:\Program Files\DrWeb Server" -bin-root="C:\Program Files\DrWeb Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Server\var" -verbosity=trace -rotate=10,10m -log="C:\Program Files\DrWeb Server\var\exportxmldb.log" modexecdb database-export-xml database.gz |
UNIX系OSでの例：
•データベースを圧縮せずにXMLファイルにエクスポート：
/etc/init.d/drwcsd modexecdb database-export-xml /test/database.db |
•データベースをアーカイブに圧縮してXMLファイルにエクスポート：
/etc/init.d/drwcsd modexecdb database-export-xml /es/database.gz |
a)drwcsd modexecdb database-import <file> [ignore_tables] - 指定されたファイルからデータベースをインポートします（データベースの以前のコンテンツは削除されます）。
•<file> - データベースのインポート元となるファイルへのパスです。
•ignore_tables - インポートしない端末の名前を含む文字列、または文字列を含んだテーブルを指定できます。
b)drwcsd modexecdb database-import-and-upgrade <file> [import_only_flag] [upgrade_ver_flag] [ignore_tables] - 以前のバージョンのDr.Web Serverからエクスポートされたデータベースのインポートおよびアップグレードを行います（データベースの以前のコンテンツは削除されます）。
•<file> - データベースのインポート元となるファイルへのパスです。
•import_only_flag - true の場合、データベースの更新や検証は行われず、インポートのみが実行されます。
•upgrade_ver_flag - true の場合、データベーススキーマの次のバージョンへの更新が成功するたびに、データベースバージョンとデータが記録されます。
•ignore_tables - インポートしない端末の名前を含む文字列、または文字列を含んだテーブルを指定できます。
|
database-import-and-upgrade コマンドを使用する前に、データベースをバックアップすることを強くお勧めします。 これらコマンドの実行中に何らかの問題が発生した場合、データベースからすべての情報が削除されてしまう場合があります。
database-import-and-upgrade コマンドを使用すると、同じDB内でのみデータベースのバージョンのインポートおよびアップグレードができます。 |
データベースの検証
drwcsd modexecdb database-verify [full=false [ignore-version=false]]- Dr.Web Serverを起動してデータベースを検証します。結果をログファイルに記録するには、コマンドの後に -log キーを付ける必要があります。キーの使用方法の詳細については、G3.8. スイッチについての説明 を参照してください。
•full=false - 検証タイプを定義します。デフォルト（false）の場合、クイックチェックが行われます。true の場合は、完全な検証が行われます。
•ignore-version=false - 検証中にデータベーススキーマのバージョンを無視する必要があるかどうかを定義します。デフォルトでは false です。true の場合、スキーマのバージョンが間違っていても検証は続行されます。
データベースの動作速度の向上
drwcsd [<switches>] modexecdb database-speedup- VACUUM、CLUSTER、ANALYZE コマンドを実行して、DB動作を高速化します。
データベースの復元
drwcsd repairdb - SQLite3 組み込みデータベースの破損したディスクイメージ、または MySQL 外部データベースの破損したテーブルを修復します。
Control Centerの SQLite3 データベース設定内で 破損したイメージを自動的に修復 にチェックが入っている場合、SQLite3 はDr.Web Serverの起動時に自動的に修復される場合があります（管理者マニュアル の データベースの復元 参照）。
drwcsd modexecdb database-clean - すべてのテーブルを削除して、Dr.Web Serverデータベースをクリーンアップします。
drwcsd modexecdb set-admin-password <login> <new_password>- 指定した管理者アカウントの新しいパスワードを設定します。