UNIX系OSの サーバー 管理を簡易化するために、管理者は/etc/init.d/drwcsd スクリプトファイル内にある変数を使用することが出来ます。
表H-1はdrwcsdの変数とそれに対応する コマンドパラメータ です。
表 Н-1.
オプションパラメータ
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変数
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デフォルトのパラメータ
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-home
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DRWCS_HOME
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•/usr/local/drwcs - FreeBSDの場合 •/usr/drwcs - その他のOSの場合 |
-var-root
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DRWCS_VAR
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-etc
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DRWCS_ETC
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$DRWCS_VAR/etc
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-rotate
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DRWCS_ROT
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10,10m
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-verbosity
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DRWCS_LEV
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trace3
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-log
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DRWCS_LOG
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$DRWCS_VAR/log/drwcsd.log
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-conf
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DRWCS_CFG
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$DRWCS_ETC/drwcsd.conf
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-pid
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DRWCS_PID
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-user
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DRWCS_USER
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-group
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DRWCS_GROUP
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-hooks
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DRWCS_HOOKS
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-trace
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DRWCS_TRACE
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DRWCS_HOOKSとDRWCS_TRACE変数はパラメータを持ちません。変数が定義されている場合、対応するオプションパラメータがスクリプトの実行中に追加されます。変数が定義されていない場合は、オプションパラメータは追加されません。
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表H-2はその他の変数です。
表 Н-2.
変数
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デフォルトのパラメータ
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説明
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DRWCS_ADDOPT
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DRWCS_CORE
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unlimited
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コアファイルの最大サイズ
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DRWCS_FILES
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8192
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サーバー が開くことの出来るファイル記述子の最大数
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DRWCS_BIN
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$DRWCS_HOME/bin
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drwcsd を起動するディレクトリ
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DRWCS_LIB
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$DRWCS_HOME/lib
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サーバー ライブラリのあるディレクトリ
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/etc/init.d/drwcsdスクリプト内でこれらの変数が設定されていない場合は、パラメータのデフォルト値が使われます。

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DRWCS_HOME、DRWCS_VAR、DRWCS_ETC、DRWCS_USER、DRWCS_GROUP、DRWCS_HOOKS 変数は既に/etc/init.d/drwcsd スクリプトファイル内で定義されています。
${TGT_ES_ETC}/common.conf ファイルが存在する場合、このファイルは/etc/init.d/drwcsdに含まれ、いくつかの変数を再定義する可能性があります。ただし、それらがエクスポートされていない場合(exportコマンドを使用して)は、何の影響も与えません。
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変数を設定するには
1./etc/init.d/drwcsd スクリプトファイルに変数の定義を追加します。 2.exportコマンドを使用して、この変数をエクスポートしてください(同じ場所)。 3.このスクリプトからもう1つのプロセスを実行する際、そのプロセスは設定された値を読み込みます。 例:
サーバー のログの詳細レベルを最大に変更する:
1.以下のラインを/etc/init.d/drwcsd に加えてください。
DRWCS_LEV=ALL
export DRWCS_LEV
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2.サーバー を停止していた場合は起動してください。 /etc/init.d/drwcsd start (またはservice drwcsd start)
サーバー が起動している場合は再起動してください。
/etc/init.d/drwcsd restart(またはservice drwcsd restart)
3.ログの詳細レベルの値がALLになります。
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