[Notifier]セクション

[Notifier]セクションでは、drweb-notifierモジュールに関する設定が定義されています。drweb-notifierDr.Web for UNIX mail serversのコンポーネント動作に関するレポートを作成、送信します。

PoolOptions = {pool settings}

スレッドプールのオプションを指定します。

初めに、プール内のスレッド数を指定します。

auto - プール内のスレッド数は、システム負荷に応じて自動的に検出されます。
N - 負でない整数です。プール内にある少なくともN個のスレッドがアクティブになり、要求に応じて新しいスレッドが作成されます。
N-M - 正の整数で、 M ≥ Nです。プール内にある少なくともN個のスレッドがアクティブになり、要求に応じて M 個までの新しいスレッドが作成されます。

以下の追加パラメータを指定できます。

timeout = {time} - 指定された時間内にスレッドがアクティブにならなかった場合に、そのスレッドを閉じます。このパラメータは先頭のN個のスレッドには適用されず、それらは永久にリクエストを待ち続けます。 デフォルト値: 2m
stat = {yes|no} - プール内にあるスレッドの統計情報に関する指定です。SIGUSR1シグナルを受信する度に[General]セクションのBaseDirパラメータ値で指定されたディレクトリに保存されます。 デフォルト値: no
log_level = {Quiet|Error|Alert|Info|Debug} - プール内にあるスレッドのログの詳細レベルを指定します。値が明示的に指定されていない場合、[Logging]セクションのLogLevelパラメータ値が使用されます。
stop_timeout = {time} - 実行中のスレッドが停止するまでの最大時間の指定です(プログラムが動作を終了した時やプール内のスレッド数を減らす必要があるときなど)。

デフォルト値:

PoolOptions = auto

TemplatesBaseDir = {path to directory}

レポートテンプレートファイルの保存ディレクトリを指定します。

デフォルト値:

TemplatesBaseDir = %etc_dir/maild/templates

LngBaseDir = {path to directory}

レポート言語リソースファイルの保存ディレクトリの指定です。言語ファイルは.lng拡張子を持っています。ターゲット言語(ロシア語にru、英語にenなど)は、言語ファイル内で最初にアンコメントされたラインで指定します。指定された値はレポート作成に使用する言語を定義する為にNotifyLangsパラメータ内で使用されます。

デフォルト値:

LngBaseDir = %etc_dir/maild/lng

AdminMail = {e-mail address}

システム管理者のメールアドレスの指定です。複数のアドレスを指定することが出来ます。その場合、作成されたレポートはそれらのアドレス全てに送信され、メッセージ本文には指定された全てのアドレスが含まれます。このパラメータを指定しない場合はレポートが送信されないので、指定することを推奨します。

デフォルト値:

AdminMail = root@localhost

FilterMail = {e-mail address}

レポートを含んだメッセージのFromヘッダ内で指定されるメールアドレスの指定です。

デフォルト値:

FilterMail = root@localhost

NotifyLangs = {string}

レポート作成のプロセスで使用する言語の指定です。

デフォルト値:

NotifyLangs = en

TemplatesParserLogLevel = {quiet | error | alert | info | debug}

レポートを作成するサブシステムの、テンプレート処理に関するログの詳細レベルを指定します。

デフォルト値:

TemplatesParserLogLevel = info

RulesLogLevel = {quiet | error | alert | info | debug}

ルール処理に関するログの詳細レベルの指定です。

デフォルト値:

RulesLogLevel = info

MsgIdMap = {string}

ReceiverコンポーネントとSenderコンポーネントを対応付けるためのメッセージ識別子のマッピングを指定します。指定されていない場合、デフォルトのSenderコンポーネンによって処理されます(識別子の無い)。

:

MsgIdMap = id[12] sender_notifications

この場合、id1またはid2識別子を持つReceiverコンポーネントによって作成されたレポートメッセージはsender_notifications識別子を持つSenderコンポーネンによって処理されます。

デフォルト値:

MsgIdMap =

QuarantinePrefix = {string}

隔離領域に保存されたファイルパスの出力に加えるプレフィックスの指定です。このパラメータによって、オフサイトのサーバを使用して隔離内のファイルにアクセスすることが出来ます。

例えば、Dr.Web for UNIX mail serversが動作している同じホスト上にHTTPサーバをインストールしQuarantinePrefix = http://mailhost/quarantine/を使用してセットアップした場合、レポート内のリンクは http://mailhost/quarantine/headersfilter/drweb.quarantine.2kqtvIなどのようになります。

デフォルト値:

QuarantinePrefix =

Dr.Web MailDがメッセージを処理する際に、どのプラグインもあらゆるイベント(ウイルスの検出、プロセスエラー、メッセージのブロックなど)に関する通知レポートの送信を要請することができます。それらのレポートはDr.Web Notifierdrweb-notifierモジュール)によって作成され、Senderコンポーネント経由で送信されます。

レポートは全て.msg拡張子を持ったテンプレートファイルとして提出されます。Dr.Web Notifierは、TemplatesBaseDirパラメータ内で指定されたパスが示すディレクトリ内を検索してそのレポートを探します。テンプレートはマクロ、条件、サイクリックパス、及び外部ファイルの埋め込み(これらのファイルのシンタックスはnotify.*ファイル内に記述されています)をサポートしているので、簡単に変更することができます。

以下の3つのタイプのレポートを使用することが出来ます。

特定のメッセージに関する情報を持ったレポート
Dr.Web MailDソフトウェアの一般的な動作に関する情報を持った定期的なレポート
メッセージ送受信の失敗に関するDSNレポート

全てのケースにおいて、コンポーネントがdrweb-notifierモジュールにレポートの名前を送信します。DSNテンプレート以外の全てのテンプレートはhtmlおよびプレーンテキスト形式です。ルールの該当するセクションでの html設定に応じて、適切な形式が選択されます。

1つ目のタイプのレポートの場合、以下の各宛先にレポートを送信する必要があるかどうか、ルールを使用してDr.Web Notifierがチェックします(詳細については[Rules] セクションをご覧ください)

送信者へ
受信者へ(それぞれの受信者に対するレポートの設定が異なる場合、全ての受信者が正しい形式で確実にレポートを受け取るように更にレポートを送信します)
管理者へ

レポートの名前は.msg拡張子を持った外部モジュールの名前に sender_rcpts、およびadmin_プレフィックスを加えて作成します。そのようなファイルが見つからない場合、エラーがレポートされます。

2つ目のタイプのレポートの場合、Dr.Web Notifierはソフトウェアの動作に関する一般的統計のレポート1つのみを管理者に送信します。このレポートのテンプレートは report.msgファイル内にあります。

3つ目のタイプのレポートは、配信失敗に関するDSNレポートです。このレポートのテンプレートはdsn.msgファイル内にあります。

Dr.Web Notifierは、次の正規表現に従ったテンプレートを持つ全てのファイルをアップロードします: (admin|rcpts|sender|report|dsn)_?(.*?)\.msg.

テンプレートファイルを変更する事も可能です。NotificationNamesMapパラメータによって、Dr.Web Notifierに転送されたレポートの名前を新しい名前(これを使用して新しいテンプレートファイルの名前が作成されます)にマップすることが出来ます。マッピングはDr.Web Notifierに知られている名前に対してのみ実行されます。そうでない場合、必要なファイルを見つけることが出来なくなるからです。