H4.3. データベースコマンド

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データベースの初期化

drwcsd [<keys>] initdb <license_key> [<DB_script> [<ini_file> [<password>]]]— データベースの初期化

<license_key>—Dr.Web のライセンスキーファイル agent.key へのパスです(必ず指定してください)。

<DB_script>—DB初期化スクリプトです。特別な値- (マイナス)は、そのようなスクリプトを使わないことを意味します。

<ini_file>—前回作成されたdrweb32.iniフォーマットのファイルで、Dr.Web ソフトウェアコンポーネントの初期コンフィギュレーションを設定します(例: Everyone グループに対して)。特別な値- (マイナス)は、そのようなファイルを使わないことを意味します。

<password>—Server 管理者のオリジナルパスワードです(名前は admin)。デフォルトでは root です。

続くパラメータが無い場合、マイナスは省略できます。

データベース初期化のパラメータを調整する

組み込みデータベースが使用されている場合、外部ファイル経由で初期化パラメータを設定することができます。以下のコマンドを使用します。

drwcsd.exe initdbex <response-file>

<response-file>initdbパラメータと同じ順序で一行ずつ記述された初期化パラメータのファイルです。

ファイルフォーマット:

<path_to_key_file>

<path_to_initdb.sql>

<path_to_drweb32.ini>

<administrator_password>

レスポンス・ファイルをWindows上で使用する場合は、いずれの記号も管理者パスワードに使うことができます。

ある特定の場合には、必要なパラメータに続くストリングは全て任意です。ストリング内にマイナス記号"-"しかない場合、デフォルトの値が使われます(initdbの場合と同様)。

データベースの更新

drwcsd [<switches>] updatedb <script><script>ファイルからのSQL命令を実行することによって、データベースのあらゆるアクション(新しいバージョンへの更新など)を実行します。

データベースのアップグレード

drwcsd upgradedb <folder> — バージョンアップグレードの際にデータベースの構造を更新する為に Server を起動します(update-db フォルダ参照)。

データベースのエクスポート

a)drwcsd exportdb <file> — 指定したファイルにデータベースをエクスポートします。

Windowsでの例:

C:\Program Files\DrWeb Server\bin\drwcsd.exe -home="C:\Program Files\DrWeb Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Server\var" -verbosity=all exportdb "C:\Program Files\DrWeb Server\esbase.es"

UNIX OSでは、このアクションはdrwcs:drwcsユーザーの代わりにディレクトリ$DRWCS_VARに対して実行されます(FreeBSD以外。FreeBSDでは、デフォルトで、スクリプトが実行されたディレクトリにファイルを保存します。パスが明示的に指定されている場合、ディレクトリはインストールの際に作成された<user>:<group>に対して記録する権限を持つ必要があります。デフォルトではdrwcs:drwcsです)。

b)drwcsd xmlexportdb <xml_file> – 指定したxmlファイルにデータベースをエクスポートします。

gzファイル拡張子を指定した場合、エクスポート中にデータベースファイルはgzipアーカイブに圧縮されます。

いずれの拡張子も指定しなかった場合またはgz以外の拡張子を指定した場合、エクスポートされたファイルはアーカイブされません。

Windowsでの例:

データベースを圧縮なしでxmlファイルにエクスポート:

"C:\Program Files\DrWeb Server\bin\drwcsd.exe" "-home=C:\Program Files\DrWeb Server" "-bin-root=C:\Program Files\DrWeb Server" "-var-root=C:\Program Files\DrWeb Server\var" -verbosity=ALL -rotate=10,10m -log=export.log xmlexportdb database.db

データベースをアーカイブに圧縮してxmlファイルにエクスポート:

"C:\Program Files\DrWeb Server\bin\drwcsd.exe" "-home=C:\Program Files\DrWeb Server" "-bin-root=C:\Program Files\DrWeb Server" "-var-root=C:\Program Files\DrWeb Server\var" -verbosity=ALL -rotate=10,10m -log=export.log xmlexportdb database.gz

UNIX系OSでの例

データベースを圧縮なしでxmlファイルにエクスポート:

/etc/init.d/drwcsd xmlexportdb /test/database.db

データベースをアーカイブに圧縮してxmlファイルにエクスポート:

/etc/init.d/drwcsd xmlexportdb /es/database.gz

データベースのインポート

a)drwcsd importdb <file> – 指定したファイルからデータベースをインポートします(データベース内にある以前のコンテンツは削除されます)。

b)drwcsd xmlimportdb <xml_file> – 指定したxmlファイルからデータベースをインポートします。

データベースの検証

drwcsd verifydb—データベースを検証するためにServerを起動します。 完了するとServerは検証結果をログファイルに保存します(デフォルトではdrwcsd.log)。

データベースの動作速度の向上

drwcsd [<switches>] speedupdb — DBの動作速度を向上させるためにVACUUMCLUSTERANALYZEコマンドを実行します。

データベースのクリーンアップ

drwcsd cleandb—全てのテーブルを削除することで Server のデータベースをクリーンアップします。