Dr.Web Server for Windows OSをアップグレードする

Dr.Web Serverのバージョン6、10、または11からバージョン13へのアップグレード、バージョン13内のアップグレードは、インストーラによって自動的に実行されます。

バージョン11.Xからバージョン13.0へのDr.Web Serverのアップグレードは、Control Centerから行うこともできます。手順については、管理者マニュアルDr.Web Serverのアップグレードとバックアップからの復元 セクションを参照してください。

Dr.Web Serverをアップグレードする前に、Dr.Web Agentをアップグレードする セクションをお読みください。

バージョン13内のDr.Web Serverのアップグレードは、Control Centerを介しても実行できます。手順については、管理者マニュアルDr.Web Serverのアップグレードとバックアップからの復元 セクションを参照してください。

 

バージョン13内での全てのDr.Web Serverのアップグレードがディストリビューションキットを持っているわけではありません。Control Center経由でのみインストール可能な場合もあります。

設定ファイルの保存

インストーラがDr.Web Serverをバージョン13にアップグレードすると、設定ファイルはバックアップ用に指定されたフォルダに保存されます。

バージョン6からのアップグレードの場合の保存先:<installation_drive>:\DrWeb Backup

バージョン10、11からのアップグレードとバージョン13内のアップグレードの場合の保存先:アップグレード時に Dr.Web Serverの重要なデータをバックアップ オプションで指定したフォルダ(デフォルトでは<installation_drive>:\DrWeb Backupです)。

バージョン6のDr.Web Serverのアップグレードでは、以下のファイルが保存されます。

ファイル

説明

agent.key(名前は異なる場合があります)

Agentライセンスキーファイル

auth-ads.xml

Active Directoryを使用した管理者の外部認証用の設定ファイル

auth-ldap.xml

LDAPを使用した管理者の外部認証用設定ファイル

auth-radius.xml

RADIUSを使用した管理者の外部認証用設定ファイル

drwcsd.conf(名前は異なる場合があります)

Dr.Web Server設定ファイル

dbinternal.dbs

組み込みデータベース

drwcsd.pri

プライベート暗号化キー

drwcsd.pub(名前は異なる場合があります)

パブリック暗号化キー

enterprise.key(名前は異なる場合があります)

Dr.Web Serverライセンスキーファイル

webmin.conf

Dr.Web Security Control Center設定ファイル

 

バージョン10内のDr.Web Serverのアップグレードでは、以下のファイルが保存されます。

ファイル

説明

agent.key(名前は異なる場合があります)

Agentライセンスキーファイル

auth-ads.xml

Active Directoryを使用した管理者の外部認証用の設定ファイル

auth-ldap.xml

LDAPを使用した管理者の外部認証用設定ファイル

auth-radius.xml

RADIUSを使用した管理者の外部認証用設定ファイル

enterprise.key(名前は異なる場合があります)

Dr.Web Serverライセンスキーファイル - このファイルは、以前のバージョンからのアップグレード時に指定された場合に保存されます。新しいバージョン13.0のインストールでは、このファイルはありません

drwcsd.conf(名前は異なる場合があります)

Dr.Web Server設定ファイル

drwcsd.conf.distr

デフォルトパラメータで設定されたDr.Web Server設定ファイルのテンプレート

drwcsd.pri

プライベート暗号化キー

drwcsd.pub(名前は異なる場合があります)

パブリック暗号化キー

download.conf

Agentインストールパッケージを作成するためのネットワーク設定

frontdoor.conf

Dr.Web Serverリモート診断ユーティリティの設定ファイル

webmin.conf

Control Center設定ファイル

openssl.cnf

HTTPS用のDr.Web Server証明書

バージョン11からのDr.Web Serverのアップグレードとバージョン13内のDr.Web Serverのアップグレードでは、以下のファイルが保存されます。

ファイル

説明

agent.key(名前は異なる場合があります)

Agentライセンスキーファイル

auth-ads.conf

Active Directoryを使用した管理者の外部認証用の設定ファイル

auth-radius.conf

RADIUSを使用した管理者の外部認証用設定ファイル

auth-ldap.conf

LDAPを使用した管理者の外部認証用設定ファイル

auth-ldap-rfc4515.conf

簡易スキーマを使うLDAPによる、管理者の外部認証用設定ファイル

auth-ldap-rfc4515-check-group.conf

Active Directoryグループに属しているかどうかを確認して簡易スキーマを使うLDAPによる、管理者の外部認証用設定ファイルテンプレート

auth-ldap-rfc4515-check-group-novar.conf

Active Directoryグループに属しているかどうかを確認して簡易スキーマを使い、変数を用いるLDAPによる、管理者の外部認証用設定ファイルテンプレート

auth-ldap-rfc4515-simple-login.conf

簡易スキーマを使うLDAPによる、管理者の外部認証用設定ファイルテンプレート

auth-pam.conf

PAMを使用した管理者の外部認証用設定ファイル

enterprise.key(名前は異なる場合があります)

Dr.Web Serverライセンスキーファイル - このファイルは、以前のバージョンからのアップグレード時に指定された場合に保存されます。新しいバージョン13.0のインストールでは、このファイルはありません

drwcsd-certificate.pem

Dr.Web Server証明書

download.conf

Agentインストールパッケージを作成するためのネットワーク設定

drwcsd.conf(名前は異なる場合があります)

Dr.Web Server設定ファイル

drwcsd.conf.distr

デフォルトパラメータで設定されたDr.Web Server設定ファイルのテンプレート

drwcsd.pri

プライベート暗号化キー

dbexport.gz

データベースのエクスポート

drwcsd.pub(名前は異なる場合があります)

パブリック暗号化キー

frontdoor.conf

Dr.Web Serverリモート診断ユーティリティの設定ファイル

openssl.cnf

HTTPS用のDr.Web Server証明書

webmin.conf

Dr.Web Security Control Center設定ファイル

yalocator.apikey

Yandex.Locator拡張機能のAPIキー

バージョン6のDr.Web Serverの設定ファイルを使用する場合、次の点に注意してください。

1.Dr.Web Serverライセンスキーファイルはサポート対象外となりました(ライセンスを参照)。

2.組み込みデータベースがアップグレードされ、インストーラによりDr.Web Serverの設定ファイルが変換されています。バージョン6のDr.Web Serverをアップグレードする場合、これらのファイルをバックアップコピーで置換することはできません。

 

必要に応じて、保存する他の重要なファイルをDr.Web Serverインストールフォルダ以外のフォルダにコピーします。例えば、レポートテンプレートは\var\templatesフォルダに保存されています。

データベースの保存

バージョン10以降のDr.Web Serverでは、MS SQL CEデータベースはサポート対象外になりました。インストーラを使用したDr.Web Server自動アップグレード中、MS SQL CEデータベースはSQLite組み込みデータベースに自動変換されます。

アップグレードを実行する前に、Microsoft SQL DBMSで大文字と小文字を区別する(_CS)およびアクセントを区別する(_AS)照合接尾辞が指定されていることを確認してください。そうでない場合、自動アップグレードを行うことはできなくなります。

 

アップグレードする前に、使用するDBMSがDr.Web Serverバージョン13でサポートされていることも確認してください。サポートされていない場合は、自動更新はできません。サポートされるDBMSのリストは、付録付録B. DBMS設定の説明。DBMSドライバのパラメータ を参照してください。

Dr.Web Enterprise Security Suiteソフトウェアをアップグレードする前に、データベースをバックアップすることを推奨します。

データベースをバックアップするには

1.Dr.Web Serverを停止します。

2.データベースをファイルにエクスポートします。

バージョン13より前のDr.Web Serverの場合

"C:\Program Files\DrWeb Server\bin\drwcsd.exe" -home="C:\Program Files\DrWeb Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Server\var" -verbosity=all exportdb <backup_folder>\esbase.es

バージョン13以降のDr.Web Serverの場合

"C:\Program Files\DrWeb Server\bin\drwcsd.exe" -home="C:\Program Files\DrWeb Server" -var-root="C:\Program Files\DrWeb Server\var" -verbosity=all modexecdb database-export <backup_folder>\esbase.es

外部データベースを使用するDr.Web Serverでは、データベースと一緒に提供される標準ツールの使用を推奨します。

Dr.Web Enterprise Security Suiteデータベースエクスポートが正常に完了したことを確認します。データベースのバックアップコピーが使用できない場合、非常時にDr.Web Serverを復元できません。

Dr.Web Serverのアップグレード

Dr.Web Serverをアップグレードするには、ディストリビューションファイルを実行します。以下の手順は、アップグレード元のバージョンによって異なります。

デフォルトでは、インストーラはOSの言語を使用します。必要に応じ、インストーラウィンドウ内の右上部にある該当するオプションを選択することで、手順のどの時点でもインストール言語を変更できます。

 

外部Dr.Web Serverデータベースを使用する場合は、アップグレードの間に 外部データベースを使用 も選択します。

Oracle DBをODBC接続経由で外部データベースとして使用する場合、Dr.Web Serverインストール(またはアップグレード)中に、インストーラ設定内でビルトインOracle DBMSクライアントのインストールを無効にします(データベースのサポート - Oracleデータベースドライバ セクション)。

この操作を行わない場合、ライブラリの競合により、ODBC経由でOracle DBと連携できません。

バージョン6からのアップグレード

1.ウィンドウが開き、インストールされている前回のバージョンのDr.Web Serverについての通知と新しいバージョンのアップグレード手順の概要が表示されます。アップグレード手順の設定を開始するには、アップグレード をクリックします。

2.次のウィンドウには、製品に関する情報とライセンス契約のテキストへのリンクが表示されます。ライセンス契約を読み、インストールを続けるには、使用許諾契約の条項に同意します を選択し、次へ をクリックします。

3.次のステップでは、Dr.Web Serverのインストールプロセスで、前回のインストール時の設定ファイルに基づいてDr.Web Serverのアップグレードが設定されます。インストールウィザードは、前回のインストール時のDr.Web Serverインストールフォルダと設定ファイル、組み込みデータベースの場所を自動的に検出します。必要に応じて、インストーラが自動検出したファイルの場所をユーザーが変更できます。

4.以前のバージョンのDr.Web Serverをアンインストールし、バージョン13.0のDr.Web Serverのインストールプロセスを開始するには、インストール をクリックします。

Dr.Web Serverのアンインストール時、設定ファイル<installation_drive>:\DrWeb Backupフォルダに自動的に保存されます。

バージョン10.0からのアップグレード

1.ウィンドウが開き、インストールされている前回のバージョンのDr.Web Serverについての通知と新しいバージョンのアップグレード手順の概要が表示されます。アップグレード手順の設定を開始するには、アップグレード をクリックします。

2.次のウィンドウには、製品に関する情報とライセンス契約のテキストへのリンクが表示されます。ライセンス契約を読み、インストールを続けるには、使用許諾契約の条項に同意します を選択し、次へ をクリックします。

3.次のステップでは、Dr.Web Serverのインストールプロセスで、前回のインストール時の設定ファイルに基づいてDr.Web Serverのアップグレードが設定されます。インストールウィザードは、前回のインストール時のDr.Web Serverインストールフォルダと設定ファイル、組み込みデータベースの場所を自動的に検出します。必要に応じて、インストーラが自動検出したファイルの場所をユーザーが変更できます。

4.以前のバージョンのDr.Web Serverをアンインストールし、バージョン13.0のDr.Web Serverのインストールプロセスを開始するには、インストール をクリックします。

5.更新中、以前のバージョンのDr.Web Serverのアップグレードをアンインストールする前に、重要なデータのバックアップ設定を含むウィンドウが開きます。 Dr.Web Serverの重要なデータをバックアップ にチェックを入れることを推奨します。必要に応じて、デフォルトのバックアップフォルダ(<installation_drive>:\DrWeb Backup)を変更できます。

バージョン10.0.1、10.1、11とバージョン13からのアップグレード

1.ウィンドウが開き、インストールされている前回のバージョンのDr.Web Serverについての通知と新しいバージョンのアップグレード手順の概要が表示されます。アップグレード手順の設定を開始するには、アップグレード をクリックします。

2.次のウィンドウでは、以前のバージョンのDr.Web Serverをアンインストールする前の、重要なデータのバックアップ設定が表示されます。Dr.Web Serverの重要なデータをバックアップ にチェックを入れることを推奨します。必要に応じて、バックアップフォルダをデフォルトの設定(<installation_drive>:\DrWeb Backup)から変更できます。以前のバージョンのDr.Web Serverのアンインストールを開始するには、アンインストール をクリックします。

3.以前のバージョンがアンインストールされた後、Dr.Web Serverの新しいバージョンのインストールが開始されます。次のウィンドウには、製品に関する情報とライセンス契約のテキストへのリンクが表示されます。ライセンス契約を読み、インストールを続けるには、使用許諾契約の条項に同意します を選択し、次へ をクリックします。

4.次のステップでは、アップグレードするDr.Web Serverが、既存のデータベース を使用して構成されます(前回のインストールの設定ファイル を使用したDr.Web Serverのインストール プロセスと同様)。インストールウィザードは、前回のインストール時のDr.Web Serverインストールフォルダと設定ファイル、組み込みデータベースの場所を自動的に検出します。必要に応じて、インストーラが自動検出したファイルの場所をユーザーが変更できます。

5.バージョン13.0のDr.Web Serverのインストールを開始するには、インストール をクリックします。

Dr.Web Serverのアップグレード後、以下の操作が必要となります。

1.接続されているDr.Web Serveの暗号化と圧縮を設定します(管理者マニュアル複数のDr.Web Server間の接続設定セクションを参照)。

2.Dr.Web Security Control Centerへの接続に使用しているWebブラウザのキャッシュをクリアします。