Dr.Web Serverのバックアップが無い状態での復元

バックアップが保存されていない場合に、障害発生後にDr.Web Serverを復元する

1.新しいDr.Web Serverをインストールするコンピューターを選択します。サーバーへの接続は、同じコンピューター上(同じアドレス)で、または別のコンピューター上(Dr.Web Agent設定で Dr.Web Serverに接続するためのアドレスを変更することで)で復元できます。
Dr.Web Agentに接続する前にDr.Web Serverとアンチウイルスネットワークの初期設定を行うことができるようにするには、そのコンピューターをオンラインのDr.Web Agentから隔離します。そのために、ポートをデフォルトの2193以外のポートに一時的に変更してください(後でデフォルトに戻すことができます)。初期セットアップ後、1つまたは2つのDr.Web Agentを使用してDr.Web Serverへの接続をテストします。
Dr.Web Serverを同じコンピューター(同じアドレス)に復元することも、別のコンピューターに復元することも(Dr.Web Agent設定でサーバー接続アドレスを変更することで)できます。

2.新しいDr.Web Serverをインストールします。

3.管理 → ライセンスマネージャー セクションで、前回のDr.Web Serverインストール時のライセンスキーを追加し、該当するグループ、中でも特に Everyone グループに対して配信します。ライセンスキーがDr.Web Serverのインストール時に設定されていない場合、この手順は必須です。

4.インストールしたDr.Web ServerのリポジトリをGUSから更新します。

a)Control Centerの 管理 → リポジトリの状態 セクションを開きます。   

b)更新を確認 ボタンをクリックして、すべての製品についてGUSサーバーに利用可能な更新があるかどうかを確認し、必要に応じて更新をダウンロードします。

5.Dr.Web Serverソフトウェアの新しいバージョンが利用可能な場合は、最新バージョンに更新します。

a)Control Centerの 管理 → Dr.Web Server セクションを開きます。

b)Dr.Web Serverバージョンのリストを開くには、Dr.Web Serverの現在のバージョンをクリックするか、バージョンリスト ボタンをクリックします。利用可能なDr.Web Serverの更新とバックアップのリストが含まれた Dr.Web Serverの更新 セクションが開きます。

c)Dr.Web Serverを更新するには、すべてのバージョン リスト内で最新バージョンの横にチェックを入れます。 保存 をクリックします。

d)Dr.Web Serverの更新が完了するまで待ちます。

6.Dr.Web Server設定内で端末の接続設定を変更します。

a)管理 → Dr.Web Serverの設定 を開きます。

b)全般 タブで、未承認の端末を新規端末にリセット にチェックを入れます。

c)全般 タブの 新規端末登録モード ドロップダウンリストから アクセスを自動的に許可する を選択します。

d)保存 をクリックしてDr.Web Serverを再起動します。

7.Control Centerの アンチウイルスネットワーク セクションで、アンチウイルスネットワークツリーに前回のバージョンと同様のユーザーグループを作成します。必要な場合は、作成したユーザーグループ内の端末に対して自動メンバーシップルールを作成します。

8.必要に応じて、前回のバージョンと同様にDr.Web AgentとDr.Web Serverの設定を行ってください(手順5の一時的な設定を除く)。

9.必要に応じて、管理 → リポジトリの詳細設定 セクション内でリポジトリ設定を変更します。

10.手順1で選択したDr.Web Serverの隔離方法に応じて、Dr.Web AgentからDr.Web Serverへのアクセスを復元します。

11.新しいDr.Web Serverに接続されるネットワーク内にあるすべての端末上の証明書を置き換えてください。証明書は、管理 → 暗号化キー セクションでダウンロードできます。

Self-protectionが有効になっている場合、新しいDr.Web Serverのインストール中に作成された証明書を端末にコピーし、以下のコマンドを実行します。

%ProgramFiles%\DrWeb\es-service.exe -p <key>

または

%ProgramFiles%\DrWeb\es-service.exe --addcert=<key>

<key>には、 端末にコピーするサーバー証明書へのパスを指定します

その結果、Dr.Web Agentのインストールフォルダに証明書がコピーされます。デフォルトでは、%ProgramFiles%\DrWeb フォルダです(詳細については、付録 G2. Dr.Web Agent for Windows を参照)。

端末上でSelf-protectionが無効になっている場合は、新しいDr.Web Serverのインストール中に作成された証明書を上で指定したフォルダ内に置いてください。

12.別のコンピューター上のDr.Web Serverへの接続を復元した場合は、Dr.Web Agent設定でサーバーに接続するためのアドレスを変更します。

Dr.Web Serverのアドレスとして、FQDN形式 のDr.Web Server名を使用することをお勧めします。

13.すべての端末が新しいDr.Web Serverに正常に接続された後、手順6で指定したDr.Web Server設定をご自身の企業のポリシーに合わせて変更します。