集中管理とアンチウイルスネットワーク

Doctor Webの集中管理ソリューションは、論理的構造内のコンピューター（企業ローカルネットワーク内外から相互にアクセスする会社のコンピューターなど）の情報セキュリティの構築と管理を自動化ならびに簡易化します。保護されるコンピューターは一つのアンチウイルスネットワーク内に統合され、管理者が集中管理サーバーからセキュリティを監視・管理します。集中管理されるアンチウイルスシステムへの接続により、エンドユーザーの労力を最小限に抑えながら、高度な保護の提供を確実なものにします。

Doctor Webの集中管理ソリューションは、クライアントサーバーモデルを使用しています（下図参照）。

ローカルのアンチウイルスコンポーネント（Dr.Web などのクライアント）は、会社のコンピューターやITサービスプロバイダのユーザーを保護します。アンチウイルスコンポーネントが保護を確実なものにし、集中管理サーバーへの接続を可能にします。

	集中管理サーバー		TCP、NetBIOSネットワーク
	アンチウイルスネットワーク管理者		HTTP／HTTPSを使用したアクセス
	保護されているローカルコンピューター		HTTP／HTTPS経由での更新配信
	Doctor Web更新サーバー

ローカルコンピューターは、集中管理サーバーから更新および設定されます。アンチウイルスネットワーク内の命令、データ、統計のフローは、集中管理サーバーも通過します。保護されたコンピューターと集中管理サーバー間のトラフィックは膨大な量になる可能性があるため、ソリューションではトラフィックの圧縮が提供されています。また、機密データの漏えいや保護されたコンピューターにダウンロードされたソフトウェアの置き換えを防ぐために、暗号化もサポートされています。

更新はDr.Web更新サーバーから集中管理サーバーにダウンロードされます。

ローカルのアンチウイルスコンポーネントは、アンチウイルスネットワーク管理者の要求に従って集中管理サーバーから設定され、管理されます。管理者は、集中管理サーバーとアンチウイルスネットワークのトポロジーを管理し（例：リモートコンピューターから集中管理サーバーへの接続を検証するなど）、必要に応じてローカルのアンチウイルスコンポーネントの動作を設定します。

ローカルのアンチウイルスコンポーネントは、集中管理モードでの動作をサポートしていないバージョンのDr.Webアンチウイルスソリューションを含む他のアンチウイルスソフトウェアと互換性がありません。1台のコンピューターに2つのアンチウイルスソフトウェアをインストールすると、システムがクラッシュし、重要なデータが失われる可能性があります。

Dr.Web Enterprise Security Suiteは、あらゆる規模の企業ネットワークを対象とした複雑なソリューションであり、あらゆる種類の最新の情報セキュリティ脅威からワークステーション、メール、ファイルサーバーを確実に保護します。このソリューションは、アンチウイルスネットワーク管理者がローカルのアンチウイルスコンポーネントの動作を追跡・管理することを可能にする（コンポーネントの展開と更新、ネットワークステータスの監視、統計収集、ウイルスイベントの通知など）さまざまなツールも提供します。

Dr.Web AV-Deskは、オンラインサービスプロバイダ向けにDoctor Webによって生み出された革新的なインターネットサービスです。このソリューションを使用することで、プロバイダは個人ユーザーや法人ユーザーに対し、ウイルス、スパム、その他の種類のコンピュータ脅威から保護するための選択可能なサービスパッケージを、必要な期間だけ提供することができます。サービスはオンラインで提供されます。

Dr.Web AV-Deskインターネットサービスの詳細については、Doctor Web公式サイト www.av-desk.com をご覧ください。