VFS SMBモジュールの構築 |
このセクションの内容: •概要 Dr.Web for UNIX File Serversのインストール中に、ファイルサーバーで使用されているSambaのバージョンが、SpIDer Guard for SMBで提供されているVFS SMBモジュールと互換性がないことが検出された場合は、提供されているソースコードを使用して、VFS SMBモジュールを手動で構築する必要があります。 SpIDer Guard for SMB用のVFS SMBモジュールのソースコードはdrweb-smbspider-modules-srcという名前の追加パッケージで提供され、tar.gzアーカイブに圧縮されています。drweb-smbspider-modules-srcパッケージにはdrweb-smbspider-11.1.src.tar.gzアーカイブがソースコードとともに含まれています。このアーカイブは/usr/src/ディレクトリにあります。アーカイブがこのディレクトリにない場合は、ソースコードを含むパッケージを手動でインストールします(Dr.Web for UNIX File Serversのインストール方法に応じて、リポジトリから、またはユニバーサルパッケージのカスタムインストールを使用)。 SpIDer Guard for SMBで使用されるVFS SMBモジュールのソースコードの他に、ファイルサーバーにインストールされているSambaバージョンのソースコードも必要です。ソースコードがない場合は、開発者のソースからダウンロードしてください(例:https://www.samba.org/samba/download/)。ファイルサーバーにインストールされているSambaのバージョンを確認するには、次のコマンドを使用します。
1.VFS SMBモジュールのソースコードを含むアーカイブを任意のディレクトリに解凍します。たとえば、次のようなコマンド
でソースコードを、作成したディレクトリに解凍します。ディレクトリはアーカイブと同じ場所に作成され、その名前はアーカイブと同じ名前になります。 2.サーバーにインストールされているSambaのバージョンを確認し、必要に応じてそのソースコードをダウンロードします。 3.サーバーにインストールされているSambaのバージョンがCLUSTER_SUPPORTオプションを使用しているかどうかを確認します。これを行うには、以下のコマンドを使用します。
出力されたものにCLUSTER_SUPPORT文字列が含まれている場合、サーバーにインストールされているSambaバージョンはCLUSTER_SUPPORTオプションを使用しています。 4.Sambaのソースコードがあるディレクトリに移動し、設定(./configure)を実行してからサーバーの構築(make)を行います。設定時には、CLUSTER_SUPPORTに関わるオプションに正しい値を定義します。Sambaの設定と構築方法については、開発者の公式マニュアル(https://www.samba.org/samba/docs/など)を参照してください。
5.Sambaを正しく構築したら、VFS SMBモジュールのソースコードがあるディレクトリに移動して、次のコマンドを実行します。
この場合、<path to dir with Samba src>は、前の手順でSambaを構築したディレクトリへのパスになります。 6.VFS SMBモジュールが正常に構築されたら、libsmb_spider.soバイナリファイルを.libsサブディレクトリ(構築中に作成)からインストール済みのSambaのVFSモジュールのディレクトリ(GNU/Linuxの場合、デフォルトでは/usr/lib/samba/vfs)にコピーし、名前をsmb_spider.soに変更します。これを行うには、次のコマンドを使用します。
7.構築したVFS SMBモジュールをコピーしたら、VFS SMBモジュールとSambaサーバーを構築したディレクトリを削除できます。 その後、Dr.Web for UNIX File ServersとSambaサーバー間の統合を完了させる必要があります。その方法については、管理者マニュアルの対応するセクションに説明があります。この場合、統合の最初のステップで、インストール済みのSambaサーバーのVFSモジュールのディレクトリにsmb_spider.soシンボリックリンクを作成する必要はありません。 |