コンポーネントのカスタムインストールとアンインストール

必要に応じ、該当するそれぞれの パッケージ をインストール/アンインストールすることで、特定のコンポーネントのみをインストール/アンインストールできます。コンポーネントのカスタムインストールとアンインストールは、製品をインストールした際と同じ方法で実行する必要があります。

コンポーネントを再インストールするには、まず初めにそのコンポーネントをアンインストールし、その後再度インストールしてください。

Dr.Web for Linuxコンポーネントのインストールとアンインストール:

リポジトリからインストールする

ユニバーサルパッケージからインストールする

1. リポジトリからインストールされたDr.Web for Linuxコンポーネントのインストールとアンインストール

Dr.Web for Linuxをリポジトリからインストールした場合、コンポーネントのカスタムインストール/アンインストールには、お使いのOSで使用されているパッケージマネージャーのコマンドを使用します。以下はその例です:

1. CentOS上にインストールされているDr.Web for LinuxからSpIDer Gate(drweb-gated パッケージ)をアンインストールするには、次のコマンドを使用します。

# yum remove drweb-gated

2.Ubuntu上にインストールされているDr.Web for LinuxにSpIDer Gate(drweb-gated パッケージ)を追加でインストールするには、以下のコマンドを使用します。

# apt-get install drweb-gated

必要に応じて、お使いのOSで使用されているパッケージマネージャーのヘルプを参照してください。

2.ユニバーサルパッケージからインストールされたDr.Web for Linuxコンポーネントのインストールとアンインストール

Dr.Web for Linuxがユニバーサルパッケージからインストールされていて、コンポーネントのパッケージを追加でインストールまたは再インストールする場合、Dr.Web for Linuxのインストール元のインストールファイル(.run 拡張子の付いたファイル)が必要です。このファイルを保存していない場合は、Doctor Webの公式サイトからダウンロードしてください。

インストールファイルを展開する

.runファイルを実行する際は、以下のコマンドラインパラメータを指定することもできます。

--noexec - インストールプロセスを開始せずに、Dr.Web for Linuxのインストールファイルを展開します。ファイルは TMPDIR 環境変数で指定されたディレクトリに置かれます(通常は /tmp)。

--keep - インストール完了後にDr.Web for Linuxのインストールファイルとインストールログを自動的に削除しません。

--target <directory> - Dr.Web for Linuxのインストールファイルを、指定されたディレクトリ <directory> に展開します。

インストールファイルについて指定することのできるコマンドラインパラメータの全リストを見るには、以下のコマンドを入力してください。

$ ./<file_name>.run --help

Dr.Web for Linuxコンポーネントのカスタムインストールでは、展開されたDr.Web for Linuxインストールファイルを使用する必要があります。それらのファイルを含んだディレクトリがない場合は、以下のコマンドを入力します。

$ ./<file_name>.run --noexec --target <directory>

コマンドが実行された後、展開されたDr.Web for Linuxファイルを含む <directory> ディレクトリ内に、<file_name> という名前のネストされたディレクトリが現れます。

コンポーネントのカスタムインストール

RUNインストールファイルには、Dr.Web for Linuxのすべてのコンポーネントのパッケージ(RPMフォーマットで)とサポートファイルが含まれています。各コンポーネントのパッケージファイルは以下の構造を持っています。

<component_name>_<version>~linux_<platform>.rpm

<version> は製品リリースのバージョンと時間が含まれたストリングで、<platfrom> はDr.Web for Linuxが対象としているプラットフォームです。Dr.Web for Linuxのコンポーネントが含まれているパッケージの名前はすべて「drweb」プレフィックスで始まります。

zypper パッケージマネージャーはインストールキットでのパッケージのインストール時に有効になります。カスタムインストールでは、サービススクリプト installpkg.sh を使用します。その際、まずインストールパッケージのコンテンツをディレクトリに展開する必要があります。

パッケージをインストールするには、スーパーユーザー権限(root ユーザーの権限)が必要です。権限を昇格するには、su コマンド(カレントユーザーを変更する)または sudo コマンド(指定されたコマンドを別のユーザーの権限で実行する)を使用します。

コンポーネントパッケージのインストールまたは再インストールを開始するには、展開されたインストールキットのあるディレクトリに行き、コンソール経由で以下のコマンドを実行します(または、グラフィカルモードのターミナルエミュレーター経由)。

# ./scripts/installpkg.sh <package_name>

例:

# ./scripts/installpkg.sh drweb-gated

Dr.Web for Linux全体のインストールを開始する必要がある場合は、以下のコマンドを使用して自動インストールスクリプトを実行してください。

$ ./install.sh

その他、製品のルートメタパッケージを実行することで、すべてのDr.Web for Linuxパッケージをインストールできます(不足しているか、誤って削除してしまったコンポーネントをインストールするため)。

# ./scripts/installpkg.sh drweb-workstations

コンポーネントのカスタムアンインストール

お使いのOSがRPMフォーマットのパッケージを使用している場合、コンポーネントのカスタムアンインストールでは、OSのパッケージマネージャーの該当するアンインストールコマンドを使用します。

Red Hat Enterprise LinuxとCentOSでは、yum remove <package_name> コマンドを使用します。

Fedoraでは、yum remove <package_name> または dnf remove <package_name> コマンドを使用します。

SUSE Linuxでは、zypper remove <package_name> コマンドを使用します。

Mageiaと OpenMandriva Lxでは、urpme <package_name> コマンドを使用します。

Alt LinuxとPCLinuxOSでは、apt-get remove <package_name> コマンドを使用します。

例(Red Hat Enterprise Linuxの場合):

# yum remove drweb-gated

お使いのOSがDEBパッケージを使用している場合、カスタムアンインストールでは、Dr.Web for Linuxのインストール中に自動的にインストールされるパッケージマネージャー zypper を使用する必要があります。/opt/drweb.com/bin ディレクトリに行き、以下のコマンドを実行します。

# ./zypper rm <package_name>

例:

# ./zypper rm drweb-gated

Dr.Web for Linuxをアンインストールする必要がある場合は、以下のコマンドを入力して 自動削除 スクリプトを実行します。

# ./uninst.sh

コンポーネントを再インストールするには、まずそのコンポーネントをアンインストールし、その後、インストールキットからのカスタムインストールまたはフルインストールを実行することで再度インストールします。