Dr.Web Enterprise Security Suiteでは、アンチウイルスネットワーク管理者によって設定された 集中管理タスクスケジュール を使用できます。
タスクスケジュール - あらかじめ設定された時間にワークステーション上で自動的に実行されるアクションのリストです。Scannerを手動で起動させる必要がなく、ユーザーの希望する時間に端末のウイルスをスキャンできます。また、Dr.Web Agentによって、以下に詳述するその他の種類のタスクも実行できます。
特定の端末やグループに対する定期的なジョブの集中管理スケジュールを編集するには、Dr.Web Security Control Centerを使用します。

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端末のユーザーは集中管理スケジュールのタスクを閲覧、編集することはできません。
Windows環境で動作する端末では、端末を毎日スキャンする Daily scan タスクがデフォルトで含まれています。
集中管理スケジュールに応じて実行されたタスクの結果はDr.Web Agentの統計データには保存されませんが、Dr.Web Serverへ送信され、Dr.Web Serverの統計データ内に保存されます。
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集中管理スケジュールを編集するには
1.Control Centerのメインメニュー内で アンチウイルスネットワーク を選択し、開いたウィンドウ内の階層的リストでワークステーションまたはグループをクリックします。開いた コントロールメニュー 内で Task Scheduler を選択します。端末のタスク一覧が開きます。

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このセクションに記載されているツールの多くは、選択した端末またはグループが親グループからの設定の継承を保持している限り使用することはできません。ツールバー上の次の要素を使用することで、タスクスケジュールに関する継承設定を変更できます。
ポリシーまたはプライマリグループから設定を引き継ぐ - タスクスケジュールの個人設定を削除し、このセクション内の設定を親グループから継承します。
ポリシーまたはプライマリグループから設定を引き継ぎ、個人設定として保存します - タスクスケジュール設定を親グループからコピーして、選択した端末に割り当てます。これにより継承が解除され、それ以降のタスクスケジュールの変更はすべて個人設定となります。
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2.スケジュールを管理するには、ツールバー上の該当する項目を使用します。
a)ツールバー上の全般的な項目は、新しいタスクの作成およびスケジュールセクション全体の管理に使用します。
新規タスク - 新規タスクを追加します。詳細については、以下の タスクエディタ セクションを参照してください。
この設定を別のオブジェクトに伝播する - タスクのスケジュールを他のオブジェクト(端末やグループ)にコピーします。詳細については、他のグループ/端末への設定の伝播 を参照してください。
このセクションから設定をファイルにエクスポートします - スケジュールを特別なフォーマットのファイルにエクスポートします。
ファイルからこのセクションに設定をインポートします - スケジュールを特別なフォーマットのファイルからインポートします。

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Dr.Web Serverのタスクリストをワークステーションのタスクスケジュールにインポートしたり、その逆をしたりすることはできません。
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b)既存のタスクを編集する場合、該当するタスクのチェックボックスにチェックを入れます。リスト上にあるすべてのタスクを選択するには、テーブルヘッダーのチェックボックスにチェックを入れます。選択したグループまたは端末が親グループからのタスクスケジュール設定の継承を保持しない場合に限り、選択されたタスクを管理するために必要な、ツールバー上の以下の項目が使用可能になります。
オプション
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アクション
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スタートアップの種類
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同期タイプ
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以下でマークされたすべてのタスクを同期的に実行します。周期を指定されたタスクはSchedulerタスクの一般キューに入れられ、順番に実行されます。
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非同期タイプ
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以下でマークされたすべてのタスクを非同期で実行します。周期を指定されたタスクは、順番を待たず他のタスクと並行して実行されます。
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ステータス
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有効
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選択されたタスクの、スケジュール設定に基づく実行を有効にします(無効になっていた場合)。
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無効
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選択されたタスクの実行を無効にします。タスクはリスト上に残りますが、実行されません。
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全般 タブのタスクエディタで 有効 にチェックを入れた場合も同様のアクションが実行されます。
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重要度
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重要
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このタスクがスケジュール通りに実行されなかった場合に、次のDr.Web Agent起動時に実行されます。
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通常
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タスクが実行されたか否かに関係なく、スケジュールで設定された時間にのみタスクを実行します。
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全般 タブのタスクエディタで クリティカルタスク にチェックを入れた場合も同様のアクションが実行されます。
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設定の複製
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現在のスケジュールリスト内で選択されているタスクを複製します。設定の複製 オプションを指定すると、新しく作成されるタスクは選択されたタスクと同じ設定を持ちます。
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繰り返し
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一回だけ実行するように設定されたタスクに使用します。指定した時間設定に応じて再度タスクを実行します(実行回数を変更する方法については、タスクエディタ セクションを参照してください)。
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選択された設定を削除
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選択したタスクをスケジュールから削除します。
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タスクの実行
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リストで選択したタスクをただちに実行します。この場合、タスクはスケジュールで実行が無効になっていても起動されます。
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タスクを編集する
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タスクのパラメータを変更するには、該当するタスクをリスト内で選択します。以下 で詳述する タスクエディタ ウィンドウが開きます。
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親グループから継承したスケジュールが必要ない場合は、 端末の継承を無効にし、少なくとも1つのタスクを残してその実行を無効にします。
1.Control Centerのメインメニュー内で アンチウイルスネットワーク を選択し、開いたウィンドウ内の階層的リストから端末を選択します。
2.以下のうちいずれかの方法で端末のプロパティセクションを開いてください。
a)アンチウイルスネットワークの階層的リストで端末の名前をクリックします。端末のプロパティを表示するパネルが、Control Centerの右側に自動的に開きます。
b)コントロールメニュー で プロパティ をクリックします。端末のプロパティを表示するウィンドウが開きます。
3.端末のプロパティセクションで 設定 -> Task Scheduler を選択します。
4.ポリシーまたはプライマリグループから設定を引き継ぎ、個人設定として保存します アイコンをクリックし、操作を確定します。
5.少なくとも1つのタスクを残し、ステータス アイコン -> 無効 をクリックしてその実行を無効にします。 |
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タスクエディタ
タスクエディタ 内で以下の設定を行うことができます。
1.新しいタスクの作成
ツールバー上で 新規タスク をクリックします。
2.既存のタスクの編集
タスクのリスト内で、該当するタスクの名前をクリックします。
タスクを編集するためのウィンドウが開きます。既存のタスクを編集する際の設定と、新しいタスクを作成する際の設定は同じです。

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*記号の付いたインターフェースフィールドは必須です。
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タスクの設定を編集するには
1.全般 タブで以下のパラメータを設定できます。
•名前 フィールドでタスクの名前を指定します。スケジュールリスト内に表示されます。
•タスクの実行を有効にするには、有効 にチェックを入れます。タスクを無効にするには、チェックを外します。リスト上には残りますが、実行されません。

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この設定は、スケジュールのメインウィンドウ内にあるツールバー上の ステータス からも行うことができます。
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•クリティカルタスク にチェックを入れると、重要なタスクが実行されなかった場合(タスクの実行時にDr.Web Agentが起動していない場合等)に、そのタスクを次のDr.Web Agent起動時に実行します。タスクが複数回実行されなかった場合でも、実行されるのは1回のみです。

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この設定は、スケジュールのメインウィンドウ内にあるツールバー上の 重要度 からも行うことができます。
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端末のスタートアップ中に複数のスキャンタスクを実行しなければならない場合、キュー内の最初の1つだけが実行されます。
例えば、Daily scan が有効でAgent Scannerによる重要なスキャンが実行されなかった場合、Daily scan のみが実行され、省略された重要なタスクは実行されません。
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•タスクを非同期的に実行 にチェックが入っていない場合、タスクはSchedulerタスクの一般的なキューに置かれ、順番に実行されます。このタスクを順番どおりではなく並行して実施するには、チェックを入れます。
2.アクション タブの アクション ドロップダウンリスト内でタスクの種類を選択し、タスクの実行に必要なパラメータを指定します。
タスクの種類
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パラメータと説明
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ログファイルに記録
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文字列 - ログファイルに記録するテキスト
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プログラムを実行
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次の項目を指定します。
•パス フィールド - 起動するプログラムの実行ファイルの名前(およびパス)
•引数 フィールド - プログラムを実行するためのコマンドラインパラメータ
•このタスクによって起動されているプログラムが終了するまで待つ場合は プログラム終了を待つ にチェックを入れます。その場合、Dr.Web Agentはプログラムの開始、リターンコード、プログラム終了の時間をロギングします。プログラム終了を待つ のチェックが入っていない場合、タスクはプログラムの起動後直ちに完了し、Dr.Web Agentはプログラムの開始のみロギングします。 |
Dr.Web Agent Scanner - フルスキャン
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スキャン設定のパラメータについては、Dr.Web Scannerの設定 を参照してください。
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Dr.Web Agent Scanner - カスタムスキャン
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Dr.Web Agent Scanner - クイックスキャン
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リモートでのScannerの起動はWindows、UNIX系OS、macOSの端末上でのみ可能です。
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3.時刻 タブで以下の設定を行うことができます。
•間隔 ドロップダウンリスト内でタスクの実行モード、およびその実行間隔を設定します。
種類
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説明
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スタートアップ
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タスクはDr.Web Server起動時に実行されます。
このタスクを実行するために追加のパラメータを設定する必要はありません。
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1つ目のタスクのN分後
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1つ目のタスク ドロップダウンリストで、このタスクを実行する時間を設定する際に基準とするタスクを選択します。
分 フィールドで、最初のタスクが実行されてからこのタスクの実行までの間隔を分単位で指定するか、リストから選択します。
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1日に1回
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時間と分を入力します。タスクは1日1回、指定された時間に実行されます。
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月に1回
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日付、時間、分を入力します。タスクは指定された日付の指定された時間に実行されます。
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週に1回
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曜日、時間、分を入力します。タスクは指定された曜日の指定された時間に実行されます。
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1時間に1回
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毎時間ごとにタスクを何分に実行するか 0 から 59 までの数字を入力します。
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N分ごと
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タスクを実行する時間間隔を設定するために N 値を指定します。
N が 60 以上の場合タスクは N 分ごとに実行され、60 未満の場合は N の倍数分ごとに実行されます。
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•指定された時間に1回のみタスクを実行するには、1度目の実行後に無効 にチェックを入れます。このチェックが外れている場合、タスクは指定された間隔で繰り返し実行されます。
すでに一度実行されているタスクを繰り返し実行するには、スケジュールセクションのツールバー上にある 繰り返し を使用します。
•タスクを世界時間(UTC+0タイムゾーン)で実行するには、タスクを協定世界時間(UTC)で実行する にチェックを入れます。チェックが入っていない場合、タスクは端末のローカル時間で実行されます。
4.タスクのパラメータをすべて指定した後 保存 をクリックします。既存のタスクを編集した場合は変更が反映され、新しいタスクを作成した場合は指定したパラメータで新規タスクが作成されます。
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