インストーラを使用してDr.Web Agentをインストールする

インストールパッケージと異なり、Dr.Web AgentインストーラにはDr.Web Serverへの接続およびDr.Web Serverでの端末認証に必要なパラメータは含まれていません。

Dr.Web Agentインストーラは、Dr.Web Security Control Centerの インストールページ で入手できます。

Windows以外のOS向けインストーラや、Windows向けのフルインストーラを取得する場合は、Dr.Web Serverのインストール後に、追加で Dr.Webエンタープライズ製品 をGUSサーバーからリポジトリにダウンロードする必要があります。

Dr.Web Server上のリポジトリの管理については、管理者マニュアルDr.Web Serverリポジトリの管理 を参照してください。

 

Android OS、Linux OS、macOS搭載端末上でのローカルインストール

Android OS、Linux OS、macOSでは、スタンドアロンバージョンと同様のDr.Web Agentインストーラが提供されます。

ワークステーションでのDr.Web Agentのローカルインストールについては、該当するOSの ユーザーマニュアル を参照してください。

設定ファイルを持たないインストーラ経由でインストールを実行する場合、接続するDr.Web Serverのアドレスを端末上で手動で指定する必要があります。

認証パラメータは手動で指定するか、空のままにします。Dr.Web Serverとの接続設定オプションには次の2つがあります。

セットアップオプション

認証パラメータ

手動で指定

指定されたパラメータに基づき自動で承認を試みます。

指定しない

Dr.Web Serverでの認証モードは、Dr.Web Serverの新規端末への接続設定に従います(管理者マニュアル新規端末の認証ポリシー を参照)。

手動で認証パラメータを指定するには、まずControl Centerで新しい端末のアカウントを作成する必要があります。それにより、接続と認証のパラメータが含まれている設定ファイルを含む インストールパッケージ が利用可能になります。インストーラではなく、インストールパッケージを使用することをお勧めします。

Windows端末上でのローカルインストール

次の種類のDr.Web Agentインストーラが提供されます。

drwinst.exe ネットワークインストーラ はDr.Web Agentのみをインストールします。Dr.Web Serverとの接続後、Dr.Web Agentは必要なアンチウイルスパッケージのコンポーネントをダウンロードして、インストールします。

drweb-<agent_version>-<build>-esuite-agent-full-windows.exe フルインストーラ はDr.Web Agentとアンチウイルスパッケージを同時にインストールします。

インストーラを使用する場合、認証パラメータおよびDr.Web Serverへの接続パラメータを手動で指定するか、指定せず空のままにします。

手動で認証パラメータを指定するには、まずControl Centerで新しい端末のアカウントを作成する必要があります。これにより、インストールパッケージ が利用可能になります。フルディストリビューションキット、またはネットワークインストーラ経由でインストールする必要がない場合は、インストーラではなく、インストールパッケージを使用することをお勧めします。

Dr.Web Serverとの接続設定オプションには次の2つがあります。

セットアップオプション

Dr.Web Serverアドレス

認証パラメータ

手動で指定

端末は指定されたDr.Web Serverに直接接続されます。

指定されたパラメータに基づき自動で承認を試みます。

指定しない

Dr.Web AgentはDr.Web Server検出サービスを用いてネットワーク内でDr.Web Serverを検索し、最初に見つかったDr.Web Serverとの接続を試みます。

Dr.Web Serverでの認証モードは、Dr.Web Serverの新規端末への接続設定に従います(管理者マニュアル新規端末の認証ポリシー を参照)。

Windows向けの ユーザーマニュアル には、フルインストーラおよびインストールパッケージを使用したDr.Web Agentのインストールについて記載されています。

ネットワークインストーラを使用したインストールは、アンチウイルスネットワーク管理者が行うことをお勧めします。

Windows端末上でのネットワークインストーラを使用したローカルインストール

drwinst.exe ネットワークインストーラは、WindowsでのDr.Web Agentインストールにのみ対応しています。

すでにインストールが行われている端末上で、ネットワークインストーラが通常のインストールモード(/instMode remove スイッチなしで)で起動された場合、いずれのアクションも実行されません。インストーラプログラムは使用可能なスイッチの一覧が表示されたヘルプウィンドウを開いて終了します。

ネットワークインストーラを使用したインストールには次の2つのモードがあります。

1.バックグラウンドモード - バックグラウンドモードのスイッチが指定された場合に実行されるモードです。

2.グラフィカルモード - デフォルトのモードです。バックグラウンドモードのスイッチが指定されなかった場合に実行されるモードです。

ネットワークインストーラを使用する場合、Dr.Web Security Control CenterからワークステーションにDr.Web Agentをリモートでインストールすることも可能です(Dr.Web Agentのリモートインストール を参照)。

バックグラウンドモードでDr.Web Agentをワークステーション上にインストールするには

1.アンチウイルスソフトウェアをインストールするワークステーションから、Dr.Web Agentインストールのネットワークフォルダ(Dr.Web Serverインストール時のデフォルトではDr.Web Serverインストールフォルダ内のwebmin/install/windows フォルダです。後で変更できます)にアクセスするか、Control Centerの インストールページ から drwinst.exe 実行ファイルと drwcsd-certificate.pem 証明書をダウンロードします。/silent yes のバックグラウンドモードスイッチを指定して drwinst.exe ファイルを実行します。

Dr.Web Server接続パラメータなしで drwinst.exe ファイルが実行された場合、デフォルトでは、マルチキャスト モードでネットワークをスキャンしてDr.Web Serverを検索し、最初に見つかったDr.Web ServerからDr.Web Agentのインストールを試みます。

マルチキャスト モードを使用してアクティブなDr.Web Serverを検索する場合、最初に見つかったDr.Web ServerからDr.Web Agentのインストールが行われます。その際、指定されたパブリック暗号化キーがDr.Web Server暗号化キーと一致しない場合は、インストールが失敗します。この場合、Dr.Web Serverアドレスを直接指定します(下記参照)。

 

Dr.Web Serverがインストールされている同じコンピューター上にDr.Web Agentをインストールする必要がある場合は、マルチキャストリクエストで検索する際にDr.Web Serverが検出されないことがあるため、インストーラ起動パラメータで直接Dr.Web Serverアドレスを指定する必要があります。

drwinst.exe ファイルは追加のコマンドラインスイッチと共に使用することもできます。

マルチキャスト モードを使用しない場合、Dr.Web Server名をFQDN形式で直接指定することをお勧めします(DNSサービスに登録してある必要があります)。

drwinst /silent yes /server <Dr.Web_Server_DNS_name>

Dr.Web Serverのアドレスとして、DNSサーバーに登録されているFQDN形式のDr.Web Server名を使用することをお勧めします。これにより、Dr.Web Serverを別のコンピューターに再インストールする際のアンチウイルスネットワークのセットアッププロセスが簡易化されます。Dr.Web Serverのアドレスが変更された場合でも、Dr.Web Serverがインストールされているコンピューター名のDNSサーバー設定でアドレスを更新するだけで、すべてのDr.Web Agentが自動的に新しいDr.Web Serverに接続されます。

1.ネットワーク内にローカルDNSサーバーがある場合は、Dr.Web ServerとDr.Web Proxy Serverの名前を作成します(例:drwebes.company.lan)。

2.Dr.Web Agentの設定で、Dr.Web Server名をFQDN形式で指定します。

3.Dr.Web Agent設定にはFQDN形式の名前に加えてDr.Web Serverのアドレスも追加し、変更された場合は更新して常に最新の状態に保っておくことをお勧めします。この場合、Dr.Web AgentはDr.Web Server名を使用できない場合にDr.Web Serverアドレスを使用して接続を試みます。

これにより、別のコンピューターにDr.Web Serverを再インストールする場合などに、アンチウイルスネットワークの設定をより簡単に行うことができるようになります。

次のようにDr.Web Serverアドレスを明示的に指定できます。

drwinst /silent yes /server 192.168.1.3

インストール中に /regagent yes スイッチを使用することで、Dr.Web Agentを プログラムの追加と削除 リストに追加できます。

ネットワークインストーラのパラメータ一覧は、付録G1. ネットワークインストーラ に記載されています。

2.インストールが完了すると、コンピューターにDr.Web Agentソフトウェアがインストールされます(アンチウイルスパッケージはまだインストールされていません)。

3.端末がDr.Web Serverで承認された後(Dr.Web Server設定で承認が必要とされていた場合)、アンチウイルスパッケージが自動的にインストールされます。

4.Dr.Web Agentの指示に従ってコンピューターを再起動します。

グラフィカルモードでDr.Web Agentをワークステーション上にインストールするには

アンチウイルスソフトウェアをインストールするワークステーションから、Dr.Web Agentインストールのネットワークフォルダ(Dr.Web Serverインストール時のデフォルトではDr.Web Serverインストールフォルダ内のwebmin/install/windows フォルダです。後で変更できます)にアクセスするか、Control Centerの インストールページ から drwinst.exe 実行ファイルと drwcsd-certificate.pem 証明書をダウンロードします。drwinst.exe ファイルを実行します。

Dr.Web Agentのインストールウィザードが開きます。ネットワークインストーラのグラフィカルモードでDr.Web Agentをインストールするこの先の手順はインストールパッケージを使用したインストールと同じですが、該当するコマンドラインスイッチで指定されなかった場合、Dr.Web Serverの接続設定はありません。

ワークステーションでのDr.Web Agentのインストールについては、Dr.Web Agent for Windowsユーザーマニュアル を参照してください。