Windows端末のDr.Web Agentをアップグレードする

Dr.Web Enterprise Security Suite 10で提供されるDr.Web Agentのアップグレード

Dr.Web Enterprise Security Suite 10で提供されるDr.Web Agentのアップグレードは自動的に行われます。

自動アップグレード後、再起動を要求するポップアップ通知が端末に表示されます。また、Control Centerでは端末ステータスにアップグレード後の再起動リクエストが表示されます。アップグレードを完了するには、Control Centerからローカルまたはリモートで端末を再起動します。

端末がバージョン10以前のDr.Web Proxy Serverを介してDr.Web Serverに接続されていた場合は、Dr.Web Agentのアップグレードを実行する前にProxy Serverをバージョン 13 にアップグレードするか、Proxy Serverを削除する必要があります。

バージョン10のサポートは終了しています。そのため、バージョン10からバージョン13への正常なアップグレードは保証されていません。この場合、まず初めにバージョン11にアップグレードし、次にバージョン13にアップグレードする必要があります。

Dr.Web Enterprise Security Suite 6で提供されるDr.Web Agentのアップグレード

自動アップグレードを行うには、以下の条件が満たされている必要があります。

1.Dr.Web Agentは、Dr.Web Enterprise Security Suiteバージョン13.0のDr.Web AgentのインストールがサポートされているOS搭載端末上にインストールされている必要があります(システム要件 を参照)。

2.自動アップグレードでは、Dr.Web Serverの設定に応じて以下のアクションが実行される可能性があります。

a)Dr.Web Serverのアップグレード時に前回のDr.Web Serverの暗号化キーおよびネットワーク設定が保存された場合、自動アップグレード が実行されます。

b)Dr.Web Serverのアップグレード時に新しい暗号化キーとDr.Web Serverネットワーク設定が指定された場合、自動アップグレード中に手動で設定を行う必要があります

自動アップグレード中の注意事項:

1.Dr.Web Agentが削除された後、端末上には再起動を促す通知は表示されません。管理者が端末の再起動を行ってください。

2.古いバージョンのDr.Web Agentが削除されてから新しいバージョンがインストールされるまでの間、端末にはアンチウイルス保護が導入されていない状態になります。

3.Dr.Web Agentのアップグレード後、端末を再起動しない場合はアンチウイルスソフトウェアの動作が制限され、完全なアンチウイルス保護が提供されません。ユーザーはDr.Web Agentの指示に従って端末を再起動させる必要があります。

Dr.Web Agentの自動アップグレードは以下の手順で実行されます。

1.アップグレードが開始されると、古いバージョンのDr.Web Agentがアンインストールされます。

2.端末を手動で再起動します。

3.新しいバージョンのDr.Web Agentがインストールされます。新しいバージョンのDr.Web Agentをインストールするために、Dr.Web Serverスケジュール内にタスクが自動的に作成されます。

4.Dr.Web Agentのアップグレード完了後、端末は自動的にDr.Web Serverに接続されます。Control Centerの ステータス セクションに、アップグレード後の端末で必要とされる再起動の通知が表示されます。端末を再起動する必要があります。

手動での設定を必要とするDr.Web Agentの自動アップグレードは以下の手順で実行されます。

1.新しいDr.Web Serverへの接続設定を行い、端末上のパブリック暗号化キーを手動で置き換えます。

2.端末上の設定が変更され、端末がDr.Web Serverに接続された後、Dr.Web Agentのアップグレードプロセスが開始されます。

3.アップグレードが開始されると、古いバージョンのDr.Web Agentがアンインストールされます。

4.端末を手動で再起動します。

5.新しいバージョンのDr.Web Agentがインストールされます。新しいバージョンのDr.Web Agentをインストールするために、Dr.Web Serverスケジュール内にタスクが自動的に作成されます。

6.Dr.Web Agentのアップグレード完了後、端末は自動的にDr.Web Serverに接続されます。Control Centerの ステータス セクションに、アップグレード後の端末で必要とされる再起動の通知が表示されます。端末を再起動する必要があります。

Dr.Web Enterprise Security Suite 6で提供されるAgentの手動アップグレード

自動アップグレード中の新しいバージョンのDr.Web Agentのインストールが何らかの理由で失敗した場合、インストールの再試行は行われません。端末にはアンチウイルスソフトウェアはインストールされず、そのような端末はControl Center内にオフラインとして表示されます。

この場合、ユーザーが自身で Dr.Web Agentをインストール する必要があります。新しいDr.Web Agentのインストール後にControl Centerのアンチウイルスネットワーク階層ツリー内で新規端末と古い端末を結合させてください。

アップグレードがサポートされていない場合

Dr.Web Enterprise Security Suiteバージョン13.0のDr.Web AgentのインストールがサポートされていないOS上にDr.Web Agentがインストールされている場合、アップグレードは実行されません。

サポート対象外のOSにインストールされたDr.Web Agentは、新しいDr.Web Serverから更新(ウイルスデータベースの更新など)を受信できません。引き続きサポート対象外のOS上でDr.Web Agentを使う必要がある場合、これらのDr.Web Agentが接続されている以前のバージョンのDr.Web Serverをアンチウイルスネットワークの一部として残しておく必要があります。その際、バージョン6のDr.Web Serverとバージョン13.0のDr.Web Serverで個別に更新を受信する必要があります。

重要なLAN機能を実行する端末にインストールされたDr.Web Agentをアップグレードする際に推奨される事項については、付録 ドキュメントのLANサーバー上のDr.Web Agentのアップグレード を参照してください。