SMTPプロキシモードでDr.Web for UNIX Mail Serversを使用する

このセクションの内容

メールサーバーのスキャンパラメータを設定する

Dr.Web MailDの設定を行う

PostfixのSMTPプロキシ設定例

この統合方法では、SMTPプロトコル経由でメールメッセージを中継するメールサーバー(Exim、Sendmail、Postfixなど)をインストールし、およびDr.Web MailDがメールメッセージスキャン用の外部フィルターとしてこのメールサーバーに接続します。MilterSpamd、およびRspamdインターフェースをサポートするすべてのメールサーバーを統合できます。

メールサーバーのスキャンパラメータを設定する

SMTPプロキシを実現するには、メールサーバーがメールメッセージを受信し、MilterSpamd、またはRspamdインターフェースを介してメールスキャン用の外部フィルターとして接続されたDr.Web MailDでメールメッセージをスキャンし、指定されたルーティングルールに従ってメールメッセージの配信チェーンの最後または次の中間MTAにメールメッセージを送信するように設定する必要があります。

MilterSpamd、またはRspamdインターフェースを介してDr.Web MailDをメールスキャン用の外部フィルターとして接続するために必要なMTAパラメータは、「フィルターとしてのMTAとの統合」のセクションに記載されています。

メールメッセージの送受信のルーティング設定は、インストールされているメールサーバーによって異なります。次の例は、Postfixメールサーバーの場合の設定です。

Dr.Web MailDの設定を行う

Dr.Web MailDとメールサーバーを統合するには、設定ファイル内のDr.Web MailDの設定セクション([MailD]セクション)にあるパラメータの値を確認し、必要に応じて変更する必要があります。このような設定の例は、「フィルターとしてのMTAとの統合」のセクションにあります。

PostfixのSMTPプロキシ設定例

以下に示す例では、次のことを想定しています。

Postfixがドメインexample1.orgおよびexample2.comからメールボックスに送信されたメールメッセージを受信する(メールメッセージのルーティングテーブルが/etc/postfix/transportファイルで指定されている)。

ネストされた脅威やスパムに関するメッセージのスキャンは、Dr.Web MailDによってMilterインターフェースを介して実行される。

Dr.Web MailDはホスト10.20.30.40でポート1234をリッスンする

1.main.cf設定ファイルの内容:

#Domains, for which the mail message scanning and transmission will be performed
#email messages.
relay_domains = example1.org, example2.com
 
#Settings for connecting to an external Milter filter that performs
#message scan for viruses and spam.
smtpd_milters = inet:10.20.30.40:1234
milter_protocol = 2
 
Transport table (mail routing settings).
transport_maps = hash:/etc/postfix/transport

2.transportファイルの内容:

#String format:
#<transfer domain> <connection type>:<MTA address>:<listening port number>

#All incoming and outgoing mail for the domain "example1.org"
#will be transmitted after scanning to MTA, located
#at the host "relay.example1.org" (on the default port for
#SMTP protocol)
example1.org    smtp:relay.example1.org
 
#All incoming and outgoing mail for the domain "example2.com"
#will be transmitted after scanning to MTA, located
#at the host with the IP address 2.2.2.2 to port 10025
example2.com    smtp:2.2.2.2:10025