開始する

1.インストールされたDr.Web for UNIX Mail Serversの使用を開始するために、キーファイルを入手してインストールした上で有効化する必要があります。

2.Dr.Web for UNIX Mail Serversの動作確認のためにさらにスキャンすることをお勧めします。

3.Dr.Web for UNIX Mail Serversを、MilterSpamd、またはRspamd拡張機能を介して動作する、あるいはSMTP統合モードで動作する外部フィルターとして接続して、使用するメールサーバーと統合します。また、Dr.Web for UNIX Mail ServersをDr.Web vxCubeと統合して、メール添付ファイルをスキャンすることもできます。

4.SMTPプロキシモードでDr.Web for UNIX Mail Serversを使用する場合は、まず、トランジットMTA機能を実行するメールサーバーをインストールして設定します(インストールされていない場合)。

5.GNU/Linuxベースのシステムの場合、メールサーバーやMUAに対して透過型のプロキシモードを設定できます。このモードでは、Dr.Web for UNIX Mail Serversとメールサーバーとの実際の統合を実行する必要はありません。プロトコルSMTP、POP3、IMAPとの透過型の統合がサポートされています。

6.どのコンポーネントが実行されているかを確認し、サーバーの保護に必要な場合には、デフォルトで無効になっているコンポーネントを追加で有効にします(ディストリビューションによって異なりますが、Dr.Web ClamDまたはDr.Web SNMPDコンポーネントなど)。

追加コンポーネントを有効にすること以外に、デフォルトの設定を調整するなど、他のアクションを実行する必要がある場合があります。

インストール済みおよび実行中のコンポーネントとその設定のリストを表示するには、次のいずれかを使用します。

コマンドラインベース管理ツールのDr.Web Ctl。drweb-ctl appinfodrweb-ctl cfshow、およびdrweb-ctl cfsetコマンドを使用します。

Dr.Web for UNIX Mail Serversの管理用ウェブインターフェース(初期設定では、ウェブブラウザからhttps://127.0.0.1:4443/にアクセスすると利用できます)。

Dr.Web for UNIX Mail Serversは、メールメッセージに対して次のアクションのみを実行します。

管理者が設定した基準に準拠していることと、スパムの兆候をスキャンしていることを確認するためのメールメッセージチェック(DNSxLブラックリストをチェックする設定がされている場合、そのリストの送信者ドメインのチェックも実施)

悪意のあるWebサイト、または望ましくないカテゴリーに属するWebサイトへのリンクの検索

悪意のある添付ファイルの検出

スキャン用のメールメッセージの受信に使用されたプロトコルとメールメッセージを送信した側(MTA/MDAまたはMUA)がスキャン用の転送済みメールメッセージの変更をサポートしている場合、Dr.Web for UNIX Mail Serversは標準的なアクション「無視」と「拒否」に加え、事前に定義された再圧縮テンプレートの1つに基づいてメールメッセージを再圧縮できます(再圧縮中は、すべての脅威がメールに添付された保護アーカイブに移動され、脅威や望ましくない内容に関する通知がメールの本文に追加されます)。その上、メールのヘッダーを追加、修正する基本機能がサポートされています。

その他のすべてのアクション(管理者への通知の送信、添付ファイルの完全な削除、名前変更など)が必要な場合は、保護されたメールサーバー(MTA/MDA)を介して実装する必要があります。必要に応じて、他社の開発者から対応する処理用に設計された一連の特定のフィルタープラグインを入手し、接続することにより、保護されたメールサーバー経由でそれらを実装する必要があります。

 

スパムの兆候に対するメールメッセージのスキャン機能は、Dr.Web for UNIX Mail Serversのディストリビューションによっては利用できない可能性があります。