ライセンスの自動更新

Dr.Web Enterprise Security Suiteのライセンスは自動で更新できます。

ライセンスの自動更新には以下の特徴があります。

ライセンスキーの有効期限が切れた際に、プログラムによって自動的に、そのライセンスキーをあらかじめ購入しておいたライセンスキーと入れ替えることができます。

自動更新は、更新を購入してある特定のライセンスキーに対して実行されます。

自動更新用のライセンスキーは、更新するライセンスキーの有効期限が切れるまで、Doctor Webのサーバー上に置かれます。

ライセンスの自動更新の手順

ライセンスの自動更新処理は次の場合に開始されます。

更新情報をチェックしてライセンスキーを置き換える ボタン(Control Center License Manager 内のツールバー)を管理者がクリックしたとき。

リポジトリの更新タスクがDr.Web Serverスケジュールにより実行されたとき。これには、タスク設定の ライセンスキーを更新 チェックボックスにチェックが入っている必要があります。

ライセンスキーの自動更新は、最初にライセンスキーを手動で追加または自動更新で取得した際に使用したサーバーからのみ実行できます。サーバー間の通信で隣接サーバーから取得したライセンスの場合は、自動更新の手順は開始されません。

ライセンスの自動更新の次のような手順で行われます。

1.Doctor Webのサーバー(GUS)にライセンスキーがあるかどうかチェックする。

2.GUSからサーバーにライセンスキーをダウンロードし、さらにデータベースとライセンスマネージャーに、そのキーを追加する。

3.前回のキーのオブジェクトに新しいライセンスキーを配信する。

各ステップの結果次第では、どの段階でも処理が完了する可能性があります。

自動更新の結果には以下のものがあります。

1.自動更新のライセンスキーがGUSに存在しない

いずれのアクションも実行されません。

2.自動更新のライセンスキーがGUSで利用できる。現在のキーと新しいキーでライセンスされるコンポーネントが異なるか(新しいキーには、現在のキーのコンポーネントの一部がない)、または新しいライセンスキーのライセンス数が現在のライセンスキーよりも少なくなっている。

新しいライセンスがDoctor Webのサーバーからダウンロードされ、ライセンスマネージャーとサーバーデータベースに追加されるが、ライセンスするオブジェクトに対しては配信されません。この場合、ライセンスキーを手動で配信する必要があります。

管理者に、ライセンスキーを自動で更新できませんという通知が送信されます。通知には、ライセンスキーが自動的に配信されない詳しい理由が記載されています。

3.自動更新のライセンスキーがGUSで利用できる。現在のキーと新しいキーでライセンスされるコンポーネントが一致している。または新しいキーでライセンスされるコンポーネントに現在のキーでライセンスされる全てのコンポーネントが含まれている。新しいライセンスキーには、現在のライセンスキー以上のライセンス数がある。

新しいライセンスがDoctor Webのサーバーからダウンロードされ、ライセンスマネージャーとサーバーデータベースに追加されます。隣接サーバーを含め、前回のライセンスが配信されていた、ライセンス対象の全てのオブジェクトにライセンスが配信されます。

いずれの子サーバーによっても今後使用されることのない古いライセンスは削除されますが、自動更新時に子サーバーがオフラインになっていた場合は、子サーバーが接続されるまで古いライセンスが保存されています。

次の場合は、管理者が手動で削除するまで古いライセンスが保存されています。

自動更新中に受け取ったライセンスを子サーバーに配信できない場合(子サーバーが常にオフライン)。

隣接サーバーの使用するプロトコルのバージョンが自動更新機能をサポートしていない場合。この場合、ライセンスは隣接サーバーに提供されますが配信されません。

ライセンスキーが自動で更新されました という通知が管理者に送信されます。更新に関する通知は新しいライセンスを取得したそれぞれのサーバーから送信されます。

管理者に送信される全ての通知は 管理 → 通知設定 セクションで管理できます。

 

それぞれの通知の送信後に ライセンスキーの自動更新 ユーザーフック が実行されます。

ライセンスの手動更新

現在のキーの自動更新用にライセンスキーを購入した場合、新しいキーを手動でライセンスマネージャーに追加する必要はありません。ただし、状況によっては(上の2つ目のケース)、ライセンス対象のオブジェクトへの伝播を手動で行う必要があります。

ライセンスの自動更新の手順の前に、ライセンスマネージャーを使用して、(上の手順で)自動更新を使用できる新しいキーを追加した場合、タスクの実行中に新しいライセンスキーの伝播のみが実行されます。この場合、以下のケースが考えられます。

a)新しいライセンスキーが、前回の(更新された)キーの全てのオブジェクトに対して手動で配信されている:この場合、更新タスクの実行中にいかなる変更も行われません。

b)新しいライセンスキーが、前回の(更新された)キーの一部のオブジェクトに対して手動で配信されている:この場合、更新タスクの実行中に、まだ更新を受け取っていない前回のキーの全てのオブジェクトに対して新しいキーが配信されます。

前回のキーのリスト上にはないオブジェクトに対しても新しいライセンスキーが手動で配信されていた場合、タスクの実行後に、新しいキーはそれらオブジェクト上にも配信されたままになります。この場合、以下のケースが考えられます。

ライセンスする全てのオブジェクト(前回のキーのオブジェクトと、新しいキーに手動で割り当てられたオブジェクト)に対して十分なライセンス数がある:これは、新しいキーのライセンス数が前回のキーよりも多い場合に起こり得ます。この場合、更新タスクの実行中に、いかなる変更も行われません。

ライセンスが手動で別のオブジェクトに割り当てられているため、前回のキーの全てのオブジェクトをライセンスするためのライセンス数が足りない:ライセンスを取得していないオブジェクトについては、更新は実行されませんが、前回のキーは削除されます。オブジェクトはライセンスされていない状態のままになります。使用可能なライセンスが出てきた際に、ライセンスを取得していない全てのオブジェクトが新しいライセンスキーを受け取ります。その場合、アクションはライセンスされるオブジェクトの種類によって異なります。

このサーバーの端末が新しいキーからライセンスを受け取っていない場合、端末がサーバーへの接続を試みる度に、使用可能なライセンスのチェックが行われます。端末の接続時に、使用可能なライセンスがあった場合、そのライセンスが端末に割り当てられます。

隣接サーバーが新しいキーからライセンスを受け取っていない場合、使用可能なライセンスのチェックが1分ごとに自動で行われます。使用可能なライセンスがあった場合、そのライセンスが隣接サーバーに提供されます。

ライセンスキーファイル

自動更新の以下の特徴に注意してください。

自動更新中には、新しいライセンスがDoctor Webのサーバーからダウンロードされ、その情報がサーバーデータベースに保存されてライセンスマネージャー上に表示されます。ライセンスキーファイルは作成されません。

ライセンスキーファイルを取得するには、管理 → ライセンスマネージャー → キーをエクスポートする オプションを使用します。そのほか、ライセンスキーの自動更新 ユーザーフックを実行することでも取得できます。

ライセンスが削除されると、その情報はライセンスマネージャーおよびサーバーデータベースから削除されますが、ライセンスキーファイルはサーバーフォルダ内に残ります。