Dr.Web Serverをバージョン12.0にアップグレードする作業は、最初のバージョンによって異なります。
•バージョン6.0.4からバージョン12.0へは、手動でのみアップグレードが可能です。 •バージョン10.Xからバージョン12.0への、インストールされたバージョンより新しいバージョンへの自動アップグレードは、全てのUNIX系OSで可能なわけではありません。そのため、インストールされたパッケージ以上への自動アップグレードがサポートされていないUNIX系OSでは手動でアップグレードを実行する必要があります。 •バージョン11.Xおよび12.0までのDr.Web Serverソフトウェアのアップグレードは、同じタイプのパッケージであれば、すべてのUNIX系OSで自動的に実行されます。必要な場合は、手動でアップグレードすることもできます。 •バージョン11.Xから12.0へのDr.Web Serverのアップグレードは、Control Centerを介しても実行できます。手順については、管理者マニュアルのDr.Web Serverのアップグレードとバックアップからの復元 セクションを参照してください。
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UNIX系OSのDr.Web Serverをバージョン10以前からアップグレードする場合、Control CenterのWebサーバーの設定(webmin.confファイル)セクションの設定はバージョン12に移行されません。
このセクションの設定はデフォルトの設定にリセットされます。以前のバージョンの設定を使用する場合は、設定ファイルのバックアップのデータに基づき、Control Centerの該当するセクションでのDr.Web Serverのアップグレード後に手動で変更します。
アップグレードの操作は全てroot(管理者)権限で行う必要があります。
前回のバージョンのDr.Web Serverを削除する前に、Dr.Web Agentのアップグレードセクションをお読みください。
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バージョン12までのDr.Web Serverのアップグレードは、Control Centerを介しても実行できます。手順については、管理者マニュアルのDr.Web Serverのアップグレードとバックアップからの復元 セクションを参照してください。
バージョン12内でのすべてのDr.Web Serverのアップグレードがディストリビューションキットを持っているわけではありません。Control Center経由でのみインストール可能な場合もあります。
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設定ファイルの保存
Dr.Web Serverをアンインストールしてバージョン12に自動アップグレードすると、設定ファイルはデフォルトのバックアップディレクトリ/var/tmp/drwcs/に保存されます。
バージョン6のDr.Web Serverが削除された後、以下のファイルが自動的に保存されます。
ファイル
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説明
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agent.key(名前は異なる場合があります)
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Agentライセンスキーファイル
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certificate.pem
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SSL証明書
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common.conf
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設定ファイル(一部のUNIX系OS向け)
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dbinternal.dbs
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組み込みデータベース
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drwcsd.conf(名前は異なる場合があります)
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Server設定ファイル
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drwcsd.pri
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プライベート暗号化キー
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drwcsd.pub
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パブリック暗号化キー
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enterprise.key(名前は異なる場合があります)
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Serverライセンスキーファイル
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private-key.pem
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RSAプライベートキー
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webmin.conf
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Dr.Web Security Control Center設定ファイル
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バージョン10のDr.Web Serverが削除された後、以下のファイルが自動的に保存されます。
ファイル
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説明
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agent.key(名前は異なる場合があります)
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Agentライセンスキーファイル
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auth-ldap.xml
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LDAPを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-pam.xml
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PAMを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-radius.xml
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RADIUSを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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certificate.pem
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SSL証明書
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common.conf
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設定ファイル(一部のUNIX系OS向け)
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dbexport.gz
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(Dr.Web Serverをアンインストールしたときにコマンドdrwcs.sh xmlexportdbを使用して作成された)データベースのエクスポートファイル
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download.conf
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Agentインストールパッケージを作成するためのネットワーク設定
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drwcsd.conf(名前は異なる場合があります)
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Server設定ファイル
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drwcsd.pri
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プライベート暗号化キー
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drwcsd.pub
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パブリック暗号化キー
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enterprise.key(名前は異なる場合があります)
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Serverライセンスキーファイル - このファイルは、以前のバージョンからのアップグレード時に指定された場合に保存されます。新しいバージョン12.0のインストールでは、このファイルはありません
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frontdoor.conf
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Serverリモート診断ユーティリティの設定ファイル
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local.conf
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Serverログ設定
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private-key.pem
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RSAプライベートキー
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webmin.conf
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Dr.Web Security Control Center設定ファイル
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*.dbs
*.sqlite
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組み込みデータベース
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バージョン11または12のDr.Web Serverが削除された後、以下の設定ファイルが自動的に保存されます。
ファイル
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説明
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agent.key(名前は異なる場合があります)
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Agentライセンスキーファイル
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auth-ldap.conf
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LDAPを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-ldap-rfc4515.conf
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簡易スキーマを使うLDAPによる、管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-pam.conf
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PAMを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-radius.conf
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RADIUSを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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certificate.pem
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SSL証明書
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common.conf
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設定ファイル(一部のUNIX系OS向け)
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dbexport.gz
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(Dr.Web Serverをアンインストールしたときにコマンドdrwcs.sh xmlexportdbを使用して作成された)データベースのエクスポートファイル
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download.conf
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Agentインストールパッケージを作成するためのネットワーク設定
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drwcsd-certificate.pem
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Server証明書
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drwcsd.conf(名前は異なる場合があります)
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Server設定ファイル
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drwcsd.pri
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プライベート暗号化キー
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drwcsd.pub
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パブリック暗号化キー
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enterprise.key(名前は異なる場合があります)
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Serverライセンスキーファイル - このファイルは、以前のバージョンからのアップグレード時に指定された場合に保存されます。新しいバージョン12.0のインストールでは、このファイルはありません
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frontdoor.conf
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Serverリモート診断ユーティリティの設定ファイル
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local.conf
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Serverログ設定
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private-key.pem
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RSAプライベートキー
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webmin.conf
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Dr.Web Security Control Center設定ファイル
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yalocator.apikey
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Yandex.Locator拡張機能のAPIキー
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自動アップグレード後には、次のファイルもバックアップディレクトリに保存されます。
バージョン10のDr.Web Server:
ファイル
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説明
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auth-ldap.xml
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LDAPを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-pam.xml
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PAMを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-radius.xml
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RADIUSを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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db.backup.gz
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(Dr.Web Serverをアップグレードした際にdrwcs.sh exportdbを使用して作成された)データベースのエクスポートファイル
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バージョン11および12のDr.Web Server:
ファイル
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説明
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auth-ldap.conf
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LDAPを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-ldap-rfc4515.conf
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簡易スキーマを使うLDAPによる、管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-pam.conf
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PAMを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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auth-radius.conf
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RADIUSを使用した管理者の外部認証用設定ファイル
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db.backup.gz
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(Dr.Web Serverをアップグレードした際にdrwcs.sh exportdbを使用して作成された)データベースのエクスポートファイル
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バージョン6のDr.Web Serverの設定ファイルを使用する場合、次の点に注意してください。
1.Serverライセンスキーファイルはサポート対象外となりました(ライセンスを参照)。 2.組み込みデータベースがアップグレードされ、インストーラによりServerの設定ファイルが変換されています。バージョン6のDr.Web Serverをアップグレードする場合、これらのファイルをバックアップコピーで置換することはできません。 |
データベースの保存
Dr.Web Enterprise Security Suiteソフトウェアをアップグレードする前に、データベースをバックアップすることを推奨します。
データベースをバックアップするには
1.Dr.Web Serverを停止します。 2.データベースを次のファイルにエクスポートします。 •FreeBSD:
# /usr/local/etc/rc.d/drwcsd exportdb /var/tmp/esbase.es •Linux:
# /etc/init.d/drwcsd exportdb /var/tmp/esbase.es 外部データベースを使用するDr.Web Serverでは、データベースと一緒に提供される標準ツールの使用を推奨します。
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Dr.Web Enterprise Security Suiteデータベースエクスポートが正常に完了したことを確認します。データベースのバックアップコピーが使用できない場合、非常時にDr.Web Serverを復元できない可能性があります。
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自動アップグレード
Dr.Web Serverをバージョン10からバージョン12にアップグレードする場合(Linux OSで*.rpm.runおよび*.deb.runパッケージからインストールされたServerを除く)、古いバージョンを削除して新しいバージョンのDr.Web Serverをインストールするのではなく、パッケージのアップグレードを利用できます。その場合は、該当するDr.Web Serverパッケージのインストールを実行してください。
バージョン11および12までのDr.Web Serverソフトウェアのアップグレードは、同じタイプのパッケージであれば、すべてのUNIX系OSで自動的に実行されます。
このとき、設定ファイルは自動的に変換され、対応するディレクトリに置かれます。また、バックアップディレクトリに追加保存される設定ファイルもあります。
手動アップグレード
インストールされているバージョン6.0.4以降からのDr.Web Serverのアップグレードを行うことができない場合は、バックアップを保存して以前のバージョンのDr.Web Serverソフトウェアを削除し、保存したバックアップに基づいて、バージョン12のソフトウェアをインストールする必要があります。
Dr.Web Serverをアップグレードするには
1.Dr.Web Serverを停止します。 2.任意のファイル(Dr.Web Serverのアンインストール中にステップ3で自動的にコピーされるファイル以外)を使用する予定がある場合、それらのファイル(レポートテンプレートなど)を手動でバックアップします。 3.Dr.Web Serverソフトウェアを削除します(Dr.Web Server Software for UNIX系OSのアンインストール を参照)。ファイル のバックアップコピーを作成するようメッセージが表示されます。これに対して、バックアップを保存するパスを指定するか、デフォルトのパスを受け入れます。 4.ステップ3のバックアップコピーをもとに、一般インストール手順(Dr.Web Server for UNIX系OSのインストール)に沿って、Dr.Web Serverバージョン12.0をインストールします。保存した設定ファイルと組込データベース(組込データベース使用の場合)は全て、Dr.Web Serverバージョン12.0で使用するように自動変換されます。自動変換が行われない限り、以前のバージョンから取得したDr.Web Server設定ファイルとデータベース(組込データベース使用の場合)は使用できません。 手動バックアップの場合、前回のバージョンと同じディレクトリにファイルを置きます。
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以前のバージョンのDr.Web Serverからバックアップした全てのファイルについて(ステップ4を参照)、新しいバージョンのDr.Web Serverのインストール時に選択したユーザー(デフォルトではdrwcs)をファイル所有者として指定する必要があります。
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5.Dr.Web Serverを起動します。 6.リポジトリのアップグレード設定を行い、アップグレードを実行します。
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