付録 E. SpIDer Guard用カーネルモジュールの作成 |
このセクションの内容: •概要 OSが fanotifyモニタリングインターフェースをサポートしていない場合、SpIDer Guardはカーネル空間内で動作する特別なローダブルモジュール(Linuxカーネルモジュール、LKMモジュール)を使用します。 デフォルトでは、SpIDer GuardはfanotifyサービスをサポートしていないOS用の完成したローダブルカーネルモジュールと一緒に提供されます。ローダブルカーネルモジュールは、tar.bz2 アーカイブ内で提供されるソースコードを使用して作成することも可能です。
ソースコードのあるアーカイブはDr.Web for Linuxベースディレクトリの share/drweb-spider-kmod/src サブディレクトリ内にあります(デフォルトでは /opt/drweb.com)。アーカイブ名は drweb-spider-kmod-<version>-<date>.tar.bz2 になります。drweb-spider-kmod ディレクトリには check-kmod-install.sh テストスクリプトも含まれています。お使いのOSが製品に含まれているカーネルモジュールをサポートしているかどうかを確認するにはスクリプトを実行してください。サポートしていない場合は手動でモジュールを作成するよう指示するメッセージが画面に表示されます。 指定したディレクトリ drweb-spider-kmod がない場合、drweb-spider-kmod パッケージを インストール します。
1.ソースコードが含まれているアーカイブをいずれかのディレクトリに展開します。たとえば、次のコマンドは作成されたディレクトリにソースコードを展開します。
ディレクトリはアーカイブと同じ場所に作成され、その名前はアーカイブと同じ名前になります。 2.作成されたディレクトリで、以下のコマンドを実行します。
make コマンドの実行中にエラーが発生した場合は問題を解決し(下記 参照)、再度コンパイルを開始してください。 3.make コマンドの実行に成功したら、以下のコマンドを入力してください。
4.カーネルモジュールのコンパイルとシステムへの登録が完了したら、SpIDer Guardの追加設定を行います。次のコマンドを実行して、カーネルモジュールと連携するようにコンポーネントを設定します。
LKM の代わりに AUTO を指定することもできます。前者の場合、SpIDer Guardはカーネルモジュールとモニタリングインターフェースfanotifyを使用します。詳細については man: drweb-spider(1) を参照してください。 make コマンドの実行中にエラーが発生する場合があります。その際は以下を確認してください。 •モジュールを作成するためには、Perl および GCC が必要です。これらがシステム上にない場合はインストールします。 •一部のOSでは、手順を開始する前に kernel-devel パッケージをインストールする必要があります。 •一部のOSでは、ソースコードのあるディレクトリへのパスが誤って指定されていることが原因で、作成に失敗する場合があります。その場合、KDIR=<path to kernel source codes> パラメータを使用して make コマンドを指定します。通常、ソースコードは /usr/src/kernels/<kernel version> ディレクトリにあります。
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