アプリケーションの権限管理

Dr.Web for Linuxの一部の動作は、アプリケーションが スーパーユーザー 権限(root ユーザー)に相当する昇格した権限(管理者権限)を持っている場合のみグラフィカルモードで実行できます。そのような動作には以下のものがあります。

1.システムの隔離に移された(ユーザーディレクトリではなく隔離 ディレクトリ に)オブジェクトの管理

2.他のユーザー(特にrootユーザー)の ファイルとディレクトリをスキャン

3.ファイルシステムモニターSpIDer Guardを 無効 にする

4.ネットワーク接続モニターSpIDer Gateを 無効 にする

5.ライセンスキーファイルの 削除、集中管理サーバーへの 接続とその接続の切断

アプリケーションがrootユーザー(たとえば su または sudo コマンドを使用して)によって起動されていて場合であっても、デフォルトではアプリケーションは昇格した権限を付与されて いません

昇格した権限を必要とするアクションのために開かれるすべてページに、ロックアイコンのついた特別なボタンが表示されます。アイコンはアプリケーションがスーパーユーザー権限を有しているかどうかを表しています。

アプリケーションは昇格した権限を持っていません。権限をroot権限に昇格するにはアイコンをクリックします。

アプリケーションはroot権限を持っています。権限を降格する(管理者権限からユーザー権限に)にはアイコンをクリックします。

権限を昇格するためにアイコンをクリックすると、ユーザー認証ウィンドウが開きます。

図 36.認証ウィンドウ

アプリケーションに管理者権限を付与するには、Dr.Web for Linuxの 管理者グループ に含まれているユーザー、またはスーパーユーザー(システムアカウント root)の認証情報を指定し、OK をクリックします。権限の昇格をキャンセルするには キャンセル をクリックしてウィンドウを閉じます。ヘルプ ボタンをクリックすると、認証方法について説明する簡単なヘルプを表示したり非表示にしたりすることができます。

Dr.Web for Linuxのインストール中に、権限をスーパーユーザー権限に昇格することができるユーザーのグループ(たとえば sudo グループ)が管理者グループとして選択されます。そのようなグループを探す試みに失敗した場合は、認証ウィンドウでスーパーユーザーのログインとパスワード(root)を入力することで、アプリケーションの権限を昇格できます。

管理者権限からユーザー権限への切り替えには認証は必要ありません。