ユニバーサルパッケージをインストールする

Dr.Web for Linuxは drweb-<version>-av-linux-<platform>.run という名前のインストールファイルとして提供されます。<platfrom> は製品が対象としているプラットフォーム(32ビットプラットフォームはx86、64ビットプラットフォームはamd64arm64e2s)です。例:

drweb-11.1-av-linux-amd64.run

インストールファイルの名前が <file_name>.run の形式で指定されます。

Dr.Web for Linuxのコンポーネントをインストールするには以下の手順を行ってください。

1.Doctor Web公式サイトからインストールファイルをダウンロードします。

2.それをコンピューターのハードディスクドライブの、任意のディレクトリに保存します(例:/home/<username><username> はカレントユーザーの名前)。

3.ファイルを保存したディレクトリに移動し、実行権限をコマンドで許可します。コマンドの例:

# chmod +x <file_name>.run

4.以下のコマンドを使用してアーカイブを実行します。

# ./<file_name>.run

ファイルプロパティ(パーミッション)の変更とファイルの実行は、グラフィカルシェルの標準的なファイルマネージャーを使用することも可能です。

CSE モードで動作するバージョン1.6および1.7のAstra Linux SEにDr.Web for Linuxをインストールする場合、Doctor Webのパブリックキーが信頼できるキーのリストに含まれていないことが原因でインストーラが起動しない場合があります。この場合は、CSEモードを設定して(CSEモードでの起動を設定する(Astra Linux SE 1.6および1.7)を参照)、インストーラを再起動してください。

まず、これによりアーカイブの整合性チェックが実行され、その後、アーカイブファイルが一時ディレクトリに展開されてインストールプログラムが開始されます。ユーザーがroot権限を持っていない場合、インストールプログラムはルートパスワード(sudo が使用されます)を要求することで権限の昇格を試みます。失敗した場合、インストールプロセスは中止されます。

ファイルシステム内の一時ディレクトリへのパスに、展開されたファイルのための十分な空き容量がない場合、インストールプロセスは中止され、該当するメッセージが表示されます。この場合、TMPDIR システム環境変数の値を変更して、十分な空き容量のあるディレクトリを示すようにしてください。その後、再度インストールを実行します。または、--target オプションを使用することもできます(詳細は コンポーネントのカスタムインストールとアンインストール セクションを参照)。

ディストリビューションパッケージが起動される環境によって、以下のインストールプログラムのうちいずれか1つが実行されます。

グラフィカルモード 用のインストールウィザード

コマンドラインモード 用のインストーラ

グラフィカルモード用のインストールウィザードの実行に失敗した場合、コマンドラインモード用のインストーラが自動的に実行されます。

5.インストーラの指示に従ってください。

次のコマンドを実行することで、インストールプログラムをサイレントモードで実行することもできます。

# ./<file_name>.run -- --non-interactive

この場合、インストールプログラムはサイレントモードで起動され、ユーザーインターフェイスなしで動作します(コマンドラインモードで表示されるダイアログも表示されません)。

注意事項

このオプションを使用することで、Dr.Web使用許諾契約に 同意 したものとみなされます。使用許諾契約は /opt/drweb.com/share/doc/LICENSE ファイルに置かれています。ファイルの拡張子は使用許諾契約に使用されている言語を示しています。LICENSE ファイルが拡張子を持っていない場合、Dr.Web使用許諾契約は英語で書かれています。使用許諾契約に 同意しない 場合、インストール後にDr.Web for Linuxを アンインストール する必要があります。

インストールプログラムをサイレントモードで実行するには管理者(root)権限が必要です。権限を昇格するには、su または sudo コマンドを使用できます。

お使いのUNIXディストリビューションにSELinuxセキュリティサブシステムが備わっている場合、それによってインストールプロセスが妨げられる可能性があります。そのような状況が発生した場合は、以下のコマンドを入力することで、SELinuxを一時的に Permissive モードに設定します。

# setenforce 0

次に、インストーラを再起動させます。インストールが完了した後、製品コンポーネントの正常な動作を可能にするようSELinux セキュリティポリシー を設定します。

インストールプロセスが完了すると、展開されたインストールファイルがすべて削除されます。

ダウンロードした <file_name>.run ファイル(そこからインストールが行われたファイル)を保存しておくことが推奨されます。これにより、Dr.Web for Linuxやコンポーネントの再インストールを行う際にそれらのバージョンを更新する必要がなくなります。

インストールの完了後、デスクトップグラフィックシェルの アプリケーション メニュー上に Dr.Web アイテムが表示されます。このアイテムには以下の2つのアイテムが含まれています。

Dr.Web for Linux - Dr.Web for Linuxを グラフィカルモード で開始します。

Remove Dr.Web components - コンポーネントを アンインストール します。

ユーザーが再度ログインした後、通知領域内にプログラム インジケータ が自動的に表示されます。

Dr.Web for Linuxを正しく動作させるために、システム要件と互換性 セクションで指定されているインストールパッケージをインストールする必要がある場合があります(たとえば、64ビットプラットフォーム上にインストールされた32ビットアプリケーションのサポートを可能にするライブラリ、通知領域内にプログラム インジケータ を正常に表示させるためのライブラリ libappindicator1 など)。