グラフィカルモードでの動作

このセクションの内容:

概要

通知エージェント

グラフィカル管理インターフェース

概要

デスクトップ環境でのDr.Web for Linuxの動作には、2つのコンポーネントが関与しています。

通知エージェント - デスクトップ環境でユーザーのセッションが開始されると自動的に起動されるコンポーネントです。このコンポーネントは、Dr.Web for Linuxの動作のイベントに関するポップアップ通知を表示します。また、システム通知領域にDr.Web for Linuxのステータスインジケータを表示するほか、通知エージェントを操作するためのメインメニューも表示します。

グラフィカル管理インタフェース - グラフィカルデスクトップ環境で動作し、Dr.Web for Linuxの動作を管理するためのウィンドウインターフェースを提供するコンポーネントです。

通知エージェント

Dr.Web for Linuxの通知エージェントは、次のように設計されています。

1.Dr.Web for Linuxの ステータスインジケータ を表示させる

2.モニターと更新を管理し、グラフィカル管理インターフェースを起動させる

3.イベントに関するポップアップ通知を表示させる

4.指定されたスケジュールに従ってスキャンを実行する

グラフィカル管理インターフェース

Dr.Web for Linuxグラフィカル管理インターフェースによって、以下のタスクを実行することができます。

1.ウイルスデータベースの状態(最新であるかどうか)とライセンスの有効期間を含む、Dr.Web for Linuxの動作に関するステータスを表示する

2.ファイルシステムモニターSpIDer Guardを 有効/無効 にする

3.ネットワーク接続モニターSpIDer Gateを 有効/無効 にする

4.オンデマンドでの ファイルのスキャン を開始する:

クイックスキャン は、システムファイルとクリティカルなシステムオブジェクトを検査します。

フルスキャン は、すべてのシステムファイルを検査します。

カスタムスキャン は、指定されたファイルとディレクトリ、または特殊なオブジェクト(ブートレコード、アクティブなプロセス)のみを検査します。

スキャンするファイルを選択するには、スキャンを実行する前に対象となるディレクトリとファイルを指定するか、それらをファイルマネージャーのウィンドウからメインページ(以下参照)またはDr.Web for Linuxウィンドウの Scanner ページにマウスでドラッグ&ドロップしてください。

5.駆除またはスキップされた脅威、および隔離されたオブジェクトを含む、現在の操作中にDr.Web for Linuxによって検出された すべての脅威を表示する

6.削除や復元が可能な、隔離に移されたオブジェクトを表示する

7.Dr.Web for Linuxコンポーネントの動作パラメータの設定 。次のオプションがあります。

検出された脅威に対してScannerおよびSpIDer Guardが適用するアクション(その種類に応じて)

ScannerによるスキャンおよびSpIDer Guardによる管理の対象から除外するディレクトリとファイルのリスト

SpIDer Gateによって使用されるWebサイトのブラックリストとホワイトリスト、およびインターネットからダウンロードされた、またはメールで受け取ったファイルのスキャンパラメータ

頻度、スキャンの種類、カスタムスキャンの対象となるオブジェクトのリストを含む、スケジュールによるファイルシステムスキャンの設定

動作モード (集中管理サーバーに接続、または集中管理サーバーとの接続を切断)

ネットワークアクティビティ モニタリングパラメータ(暗号化トラフィックの検査を有効/無効にする)

Dr.Web Cloudサービス使用の 許可

8.ライセンスの管理(ライセンスマネージャー を使用して実行)

9.集中管理サーバーから送信されたアンチウイルスネットワークの状態に関する メッセージの表示 (Dr.Web for Linuxがアンチウイルスネットワーク内で動作していて、アンチウイルスネットワーク管理者が集中管理サーバーで該当する設定を行っている場合のみ)

Dr.Web for Linuxを正しく動作させるには、動作前にサービスコンポーネントを開始する必要があります。そうでない場合、起動直後に該当する警告メッセージを表示して終了します。標準モードでは、必要なすべてのサービスコンポーネントが自動的に起動され、ユーザーの操作は必要ありません。

グラフィカル管理インターフェースの外観

以下の画像はDr.Web for Linuxグラフィカル管理インターフェースのメインウィンドウの外観です。

図 5. Dr.Web for Linuxグラフィカル管理インターフェース

ナビゲーションパネルは、ウィンドウの左側にあります。ナビゲーションパネルのボタンを使用して、次の操作を実行できます。

ボタン

説明

1.常に表示

以下の操作を行うことのできるメインページを開きます。

ファイルシステムモニターSpIDer Guardを有効/無効にする。

ネットワーク接続モニターSpIDer Gateを有効/無効にする。

ファイルシステムオブジェクト(ファイル、ブートレコード)と実行中のプロセスのスキャンを開始する。

ウイルスデータベースが最新であるかどうかを確認し、必要に応じて更新する。

ライセンスマネージャーを起動して現在のライセンスのステータスを確認し、必要に応じて新しいライセンスを登録する。

隔離に移されたファイルを確認し、必要に応じてそれらを削除・復元することのできる 隔離ページ を開く。

Dr.Web for Linux 設定ウィンドウ を開く。主な設定項目は次のとおりです:

Scanner

ファイルシステムモニターSpIDer Guard

ネットワーク接続モニターSpIDer Gate

スケジュールスキャン

また、集中管理モードの設定を行うこともできます。

参照資料 やDoctor Webによるサポートリソースを提供する:

製品情報

ユーザーマニュアル

Dr.Web Forum

テクニカルサポート

ユーザー専用ページ My Dr.Web

リンクはすべて、お使いのシステムにインストールされているブラウザで開きます。

2.状況に応じて表示

スキャンタスクのリスト が表示されるページを開く。このページでは、未完了(実行中)のスキャンタスクを見つけることができます。

スキャンが実行されている場合にのみ、ナビゲーションパネルに表示されます。

完了したスキャンのリストが表示されるページを開く。スキャン結果に応じて、ボタンの色が変わります。

1. 緑 - すべてのスキャンが正常に完了しました。検出されたすべての脅威が駆除されました。

2. 赤 - 検出された脅威の中に駆除されていないものがあります。

3. 黄 - 少なくとも1つのスキャンタスクが失敗しました。

少なくとも1つのスキャンが開始された場合にのみ、ナビゲーションペインに表示されます。

ScannerまたはファイルシステムモニターSpIDer Guardによって検出された 脅威に関するページ を開く。

少なくとも1つの脅威が検出された場合にのみ、ナビゲーションペインに表示されます。

スキャン開始ページ が開いていてアクティブな場合にのみ、ナビゲーションペインに表示されます。

メインウィンドウの他のページに移動するかスキャンセッションが開始されると、更新管理ページが自動的に閉じられ、ボタンがナビゲーションペインから削除されます。

SpIDer Guard管理ページ が開いていてアクティブな場合にのみ、ナビゲーションペインに表示されます。

メインウィンドウの他のページに移動すると、SpIDer Guard管理ページが自動的に閉じられ、ボタンがナビゲーションペインから削除されます。

SpIDer Gate管理ページ が開いていてアクティブな場合にのみ、ナビゲーションペインに表示されます。

メインウィンドウの他のページに移動すると、SpIDer Gate管理ページが自動的に閉じられ、ボタンがナビゲーションペインから削除されます。

更新管理ページ が開いていてアクティブな場合にのみ、ナビゲーションペインに表示されます。

メインウィンドウの他のページに移動すると、更新管理ページが自動的に閉じられ、ボタンがナビゲーションペインから削除されます。

ライセンスマネージャー管理ページ が開いていてアクティブな場合にのみ、ナビゲーションペインに表示されます。

メインウィンドウの他のページに移動すると、ライセンスマネージャー管理ページが自動的に閉じられ、ボタンがナビゲーションペインから削除されます。

集中管理サーバーからの メッセージを表示する ページを開く。

Dr.Web for Linuxが集中管理 モード で動作していて、アンチウイルスネットワーク管理者がワークステーションへのメッセージ送信を有効にしている場合にのみ、ナビゲーションペインに表示されます。

メインページ

Dr.Web for Linuxグラフィカル管理インターフェースのメインページには、スキャンするファイルとディレクトリをドラッグ&ドロップできるターゲットペインが表示されます。ペインにはここにファイルをドラッグするか、またはクリックして選択してください と表示されています。オブジェクトをファイルマネージャーから Dr.Web for Linux メインページにドラッグ&ドロップした後、それらの カスタムスキャン が開始されます(Scannerがすでに他のオブジェクトをスキャンしている場合、新しいスキャンタスクは キューに入ります)。

メインページには、次のボタンも表示されます。

SpIDer Guard - ファイルシステムモニターSpIDer Guardの現在の状態を表示します。ボタンをクリックすると、SpIDer Guardを開始または停止し、その動作に関する統計を確認することのできる 管理ページ を開くことができます。

SpIDer Gate - ネットワーク接続モニターSpIDer Gateの現在の状態を表示します。 ボタンをクリックすると、SpIDer Gateを開始または停止し、その動作に関する統計を確認することのできる 管理ページ を開くことができます。

Scanner - ファイルシステムのファイルやディレクトリ、その他のオブジェクト(ブートレコードなど)の スキャンを開始 することのできるページを開くことができます。

最終更新 - ウイルスデータベースの現在の状態を表示します。ボタンをクリックすると、更新プロセスを開始(必要な場合)することのできる 更新管理ページ を開くことができます。

ライセンス - 現在のライセンスのステータスを表示します。このボタンをクリックすると、ライセンスマネージャー ページが開きます。このページでは、ライセンスに関する詳細情報を確認することができ、また、必要に応じて新しいライセンスを購入して登録することもできます。